内容説明
一枚のショットのために多くのスタッフが集うグラビア撮影現場、まばゆいフラッシュの中彼らは自分の“在り処”を探す。
著者等紹介
林真理子[ハヤシマリコ]
1954年山梨県生まれ。1986年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。1995年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞を受賞。1998年「みんなの秘密」で第32回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルームーン
23
グラビア撮影に関わる人々のそれぞれの心情を集めた短編集。淡々としていてさらりと読めたけど、主に男性目線の話でちょっと受け入れ難かった。2014/02/03
miya
18
やっぱり林真理子の描く世界はパンチがあって読んでいて面白い。少年雑誌のグラビアに携わるそれぞれの職業人にスポットを当てて、きっとそうなんだりうな…と、理解してはいるものの活字にになると凄まじく品位にかける(笑) さらりと読める一冊。2013/12/10
そのぼん
10
芸能界の光と影を描いたストーリー。なんだか売り出し中のグラビアアイドルが健気に見えてきました。一体何割くらいのひとが業界で生き残れるんでしょうか。2011/09/28
Asaki
7
グラビア界の舞台裏。少年漫画の雑誌についてるグラビア達は可愛いから好きです。コンビニ行ったらたまに見る。編集者、スタイリスト、メイク、マネージャー、モデルの視点を通してストーリーが進む。一流、二流…と、ヒエラルキーの中で、自分の立ち位置を把握し、階層への優越感と劣等感が芽生えたりもするし、好きだったり楽しんでる人間は、そういうのは問題にならなかったりする。こういうの、業界問わずじゃないかな。自分はここにいる人間じゃないって思って上昇意欲があるのは色んなエネルギーがあるから。私は劣等感の塊ですが燃費が悪い。2015/01/19
星落秋風五丈原
6
私の水着をHに撮ってください。1枚のショットのために、多くのスタッフが集うグラビア撮影スタジオ。まばゆいフラッシュの中、それぞれの思いとプライドが交錯する現場を描く7編の短編集。『小説すばる』掲載を単行本化。2007/06/06