内容説明
理想の男との“奇跡のセックス”の後、待っていたのは…。奴を忘れるために、中川は肉体を鍛えはじめた。きれいごとばかりの恋愛小説に飽きた人へおくる妄執まみれの失恋克服記。第30回すばる文学賞受賞作。
著者等紹介
瀬戸良枝[セトヨシエ]
1978年、石川県生まれ。近畿大学大学院文芸学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MATHILDA&LEON
13
【第30回すばる文学賞受賞作】 共感できる部分があるかと言われれば首を傾げざるを得ない。美しいものではなく、或いは醜悪な部分も見せつけられる事で人間らしさ、人間臭さが表されていたように思う。2025/03/07
おさと
7
き、共感・・?わからん。何かの本の紹介でみて気になって読んでみたけどわからん!・・・もっと悶々としている時期ならわかるのかも。読む時期を選ぶ本だな。2016/05/20
金平糖
5
B。2018/02/01
押さない
4
6/10 直接的性描写はほぼゼロにも関わらずストレートな性の暴力的な力のセリフ群が並ぶ。意図はわかるが、言い回しや状況の繰り返しが目立ち、語彙、アイディアの貧困さが目立つ結果に。2025/05/02
赤坂サラザン
2
冒頭「煩悶する。」の一文が、この作品のすべてを表しています。ただひたすら“奴”の幻影にとらわれ悶え苦しむさまを、これでもか、と描ききった文章力は見事です。主人公の怒りや混乱が増幅し行き詰まっていくにつれ、そのあまりの痛々しさに耐えかね、ラストが待ち遠しくなりました。2013/04/30
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