出版社内容情報
昭和と共に歩んだ天才歌手のもうひとつの物語。
時代を駆け抜けた美空ひばり。その華やかな活躍の陰で、ひっそりと暮らす同名の元女優。歌手ひばりを支え続けた裏社会の首領・・・。それぞれの人生から「昭和」という時代が見えてくる長編ノンフィクション・ノベル。
内容説明
不世出の天才歌手として時代を駆け抜けた美空ひばり。その華やかな活躍の陰でひっそりと暮らす同名の元女優。歌手ひばりを支え続けた、裏社会の首領。それぞれの人生が織りなす「昭和」という時代への鎮魂歌。
著者等紹介
西木正明[ニシキマサアキ]
1940年秋田県生まれ。週刊誌記者を経て作家に。80年『オホーツク諜報船』で第7回日本ノンフィクション賞新人賞、88年『凍れる瞳』『端島の女』で第99回直木賞、95年『夢幻の山旅』で第14回新田次郎文学賞、2000年『夢顔さんによろしく』で第7回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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T
1
面白すぎて一気読みした。美空ひばりに初代がいたなんて全然知らなかった。2021/10/23
wasabi
0
田岡組長の意外な生い立ち、初代 美空ひばりの存在、そしてかの美空ひばりの流転の人生と、読み応えは十二分。そんな中で、著者が直に取材した沖田源三の人生談こそが一番心に響いた気がする。2006/01/29
よっちゃん
0
読後の第一印象は不満ながら、西木のこれまでの作品に比較し、美空ひばりの「人間」がちっとも描かれていないことだった。モデル小説というものは特にあまりにも有名なモデルであればなおさら、裏の素顔が知りたいと期待するものだ。しかし、スター・美空ひばりはあっても人間・加藤和枝の影はほとんどみえてこない。虚像が描かれているが実像を欠いているかに読めた。 脇役がひばりを引き立てている。なお実際のところはよくわからないことだが、組長になったあとの田岡についてその「実像」を美化しすぎている感がまぬがれない。 2006/02/23
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- 逃亡者 - ノベライズ版