内容説明
倦怠、閉塞感、遅滞する時の流れ、あてどない人間関係。平成の世に漂う青年たちの「気分」を精妙にうつす会心作。第125回芥川賞候補作。
著者等紹介
清水博子[シミズヒロコ]
1968年6月2日北海道旭川市に生まれる。早稲田大学文芸学科卒業。1997年「街の座標」で第21回すばる文学賞受賞。1998年「街の座標」、1999年「ドゥードゥル」で野間文芸新人賞候補、2001年本作「処方箋」で芥川賞候補となる
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感想・レビュー
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ジュースの素
4
文の区切りが非常に長くて抑揚がなく、何だか非常に読みづらかった。 途中で失礼してしまった。2016/08/31
あるふぁ
2
死のにおいのする作品は嫌いではないが、腐敗臭のする死のにおいは好きになれない。沖村の彼女とおねえさんの間に何があったのか。思わせぶりな印象は悪くはないものの、なぜ、沖村の彼女がそうなるのか。もう少し、説明がほしいところ。ネガティブベクトルが強すぎて、食傷気味になったのはここだけの話。2011/07/11
takao
1
ふむ2024/09/29
猫耳ありす
1
想像を遥かに超える文字量。もやもや。おねえさんは一体全体なんだったのだろう、おねえさんに関わったことが原因で彼女もああなったのだろうか、読み終わっても頭の上の疑問符は消えない。2015/12/14
mick
1
読みづらい。相性の問題もあるのだろうが、昨今の芥川系作品に比べ、まどろっこしく感じた。作者をずいぶん年齢の高い女性なのかと思っていたら、そんなこともなく、しかも亡くなっていたことにも驚いた。2015/05/18