内容説明
いま、アジアから、始める。人が元気に生きるということ、力強く生きるということ。世界と出会う、他の人と交わる、孤独から脱するということ。軽薄な人生論ではなく、硬直した観念論ではなく、豊かに味わう小説として、誕生。映像作家・究太郎の突然の死から、残された妻、元の妻、息子、仕事仲間たちの新しい人生が動きだす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いろは
17
『日本は古代、アジアにおけるアメリカだった』『コントロールする力とは脳の力である』究太郎と吉田と雅子と明美と一道。因みに雅子は究太郎の前妻で、明美は究太郎の妻で、一道は究太郎の息子という複雑に男女が絡み合う物語だった。中心人物となる究太郎は、写真家であり女好きである。そんな究太郎が、カヌーから転落死してしまうという物語なのだが、吉田と雅子と明美と一道の4人もいるなら、究太郎が誰かに殺されるというミステリーチックな物語にしても面白いと思った。というのも、淡々とした物語だったからだ。しばらく青野聰はいいかな。2018/03/08
笥箇
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もう一度読みたい本。