内容説明
森鴎外、直木三十五、司馬遼太郎が、遂に描くことができなかった幕末の剣豪・男谷精一郎。「剣聖」と呼ばれた男の幻の青春が蘇る。
著者等紹介
高橋三千綱[タカハシミチツナ]
昭和23(1948)年1月、大阪生れ。サンフランシスコ州立大学、早稲田大学を中退。49年「退屈しのぎ」で群像新人文学賞、53年「九月の空」で芥川賞を受賞。以後、経済小説、青春小説、オカルト小説、恋愛小説、官能小説、ゴルフ小説、時代小説など、多彩な執筆活動を続けている
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感想・レビュー
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私的読書メモ3328
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幕末から明治を生きた実在の剣豪・男谷精一郎を主人公とした剣客時代小説。はじめに、彼に対する作者の思いが綴られた序が付されているという珍しい構成。ところが、そこに語られた意気込みとは裏腹に、内容は単なる剣客もの講談の凡作でした。まず、ほぼ創作であろう武勇伝に終始しており、男谷精一郎を主人公に据える意味が見受けられません。武勇伝についても、性質の悪い連中に偶発的に絡まれるばかりで、強者との息詰まる対戦もなく、次々現れる人物たちも大して掘り下げられることもなく。時間を無駄にしたとさえ思います。2019/08/15
Tatsuhito Matsuzaki
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剣客男谷精一郎の少年期。刃を交える場面は少ないにも関わらず、ラストの対決の場面描写は研ぎ澄まされた緊迫感が伝わってきた。 続編を待望したい作品である。
ko_seki
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剣術の難しい系かと思ったら恋模様もありでいつもの三千綱ワールドだった。2024/11/07
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