内容説明
海を渡って20余年、謎のフラメンコ歌手にして、欧州各地で個展をこなす心正しき画家・堀越千秋がそっと明かす、これぞスペインの精髄!挿画満載。
目次
スペインの黒い雨
国際人はつらいよ
スペイン上流事情
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ1978年
アンダルシアの雨
一夜の恋
私はゴッドファーザー
わが友カミロ
むかつく!
日曜の朝、フェラーリで〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぬらりひょん
3
笑える!画家なのに絵の話題はほぼ皆無。フラメンコは踊りではなく、まずカンテ(唄)ありきだということがどうしても言いたいらしい。(別の本でも書いてあった)スペインのワインや、トイレの話、お墓事情までとにかくええぇ~ってことがいっぱい。でも一番はバスク!イタリア人もフランス人も認める美食の街。そんな夢のような街、行きたい…。2012/06/20
薫風堂
3
小気味よいテンポの暴言型エッセイ。こういう文章、真似できないな。好きだなあ。2010/09/06
BookaBoo
2
フラメンコを理解するには、市井の人々の日常にひそむ微妙な感情を感じ取る感受性が必要なのだ。フラメンコがそこにあることの条件その一つは人間が自然とつながっていること、生活と繋がっていること。著者がハイソなブランド物を盲目的にありがたがる風潮をこき下ろすのは、それが人間が他の人間を上から目線で蔑むことを許す記号だから。真の芸術の周りにはいろんな人間とその生活がある。寂しい人、貧乏人、人生がうまくいかない人もたくさんいる。別に彼らを励ますのではない。希望を託すのでもないただ近くにいるだけ。自分自身のために。2020/07/05
shino
2
フランスはお気に召さないっぽい?2014/05/19