街の座標

街の座標

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  • サイズ B6判/ページ数 132p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087743173
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

すばる文学賞受賞作!女流作家Iのすむ街、下北沢をさすらう女子学生の軌跡。5人の選考委員が自らの文学信条を賭けて激突した問題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゆきち

6
面白かった。なんだかいろいろ途中になっちゃってる気がするけど、この上品なのか下品なのか分からないドタバタ劇は、癖になりそう。2019/12/10

5
「栖」とか「躰」という語を選択する気取りみたいなものが鼻につきはしたけれど、ところどころにおもしろい部分もあった。けれどもよく言われる(?)金井美恵子からの影響という点からはとくに見るべきものはない気がする。2018/05/10

きたうら

1
卒論が書けない大学生が主人公の話と謳われるといかにも若書きという感じがするが、実際は到底デビュー作とは思えないほど緻密に作り込まれた小説。影響元と思われる金井美恵子の諸作品にも劣らない空気を湛えながら決してペダンチックにはならず、むしろ執拗にそれを拒否している雰囲気すらある。主人公が嫌だと感じることや、シンプルに不快な描写が文章の多くを占めていながら、面白く読めてしまうというのがなんとも不思議だった。作中に登場する小説家との邂逅の顛末も意外でよかった。2025/05/05

NEWJPB

1
女子学生の書けない卒論をめぐる滑稽な右往左往として、太宰治の道化モノの系譜として読める一方で、書くことをめぐるメタフィクショナルなエクリチュールとしても読みうる。それは書く人を主人公にして書きつつあることをドラマとしたことによる成功だと思う。もちろん、こうした批評含みの読解をしなくても、書き手の毒を含んだ言葉の選び方を文壇ゴシップと絡めながら素朴に読んでいくことができる完成度を持っている。ただ、息の長いセンテンスが辛い部分があるかもしれないが、しばらくの間ついていくと視界が開ける瞬間があるはずです2013/02/14

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