レックス・ムンディ

レックス・ムンディ

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  • サイズ B6判/ページ数 533p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087742619
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

一九九六年五月。考古学者であり、著名なレイハンターである青山譲が、八年ぶりに日本に帰国した。「N43―シオンの使徒」教団と称する宗教団体に呼ばれたのだ。少年の姿をした教祖アスモデと、聖母マスミの依頼で、青山はフランスのレンヌ・ル・シャトーなる神代の土地の遺物をふたたび発掘することになる。レンヌに向かった青山は、発掘をつづけている老医師、アンリ・ファタンと再会する。二人はふたたび「遺物」を発掘することに成功するが、「遺物」はフランス警察と、青山の宿敵、井村秀夫によって奪われてしまう。「遺物」の正体とは何か…。帝都の怪人、荒俣宏がヨーロッパ文明最大の謎に挑んだ、アドヴェンチャー・ホラー・ノヴェル誕生。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

43
★★★★以前から気になりながらも初めて読む作家であったが、期待に違わぬ、いや期待以上の作品であった。ある緯度上に古代遺跡が並んでいるレイライン仮設を元に、謎を解いていくものであるが、その深堀が半端なく、読んでいるとあたかも事実と錯覚させられる程 練られている。よく似た系統としては、古くはグラハム・ハンコック『神々の指紋』や、最近で言えばダン・ブラウンの『ダビンチコード』に列せられるのであろうが、これらと比較しても全く遜色がなく、展開の大きさや精緻さでいえば、優に優っている秀作である。2017/03/11

ハル

2
史実を織り交ぜていると取るには眉唾。語りとしては分かり易さと面白みにやや欠ける。登場人物全員がどこか不自然で好きになれず、久々に苦しい読書だった。聖地が聖地たる理由には成程そういうこともあるかもしれないと理解できる。古代の人々がそれを神秘と畏れ崇めるのも然り。もし仮に地上が危機に瀕しているとして、古代の伝説の再現を本気で夢見る一念は現代人には異常に映る。それを浪漫と自覚して追い掛けるのは個人の自由だが、古代や中世と同じ思想で何かを成し遂げようとしている人間の方は根拠のない危機よりも脅威かもしれない。2025/06/01

(まだない)

0
(2006/03読了)2006/03/31

1977年から

0
2003年

ベック

0
かつてこれほど神を冒涜した物語があっただろうか。あの「総門谷」を読んだときと同じ興奮を味わった。この神であり悪魔である『世界の王』のイメージはキリストの遺体と重なって、まことに不気味な影を落としている。

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