真実の終わり

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  • サイズ 46判/ページ数 172p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087734966
  • NDC分類 304
  • Cコード C0098

出版社内容情報

アメリカ建国時の理念と制度は、トランプ政権に打ち砕かれた。
しかもその出現は予言されていた。

いま、民主主義の基盤である〈真実〉が揺らいでいる。
フェイクニュースやプロパガンダがはびこり、事実を捻じ曲げる言説がソーシャルメディアなどを通じて拡散し、多くの人びとが影響を受けている。全体主義的なプロパガンダが現代に甦り、荒らし行為が蔓延し、重要な政治決定を蝕んでいる。米国のトランプ政権は、こうした状況のもとに誕生し、国内外に混乱をもたらしているが、アメリカの建国者たちは、まさに彼のような人物の出現を懸念していた。
長年にわたって文芸批評に携わり、ピューリッツァー賞(批評部門)を受賞した著者は、さまざまな文献を通じて、現代におけるこの民主主義の危機の深層に踏み込んでいく。アーレントやオーウェルをはじめ、ツヴァイク、クレンペラー、ボルヘス、フィリップ・K・ディック、ボードリヤール、デリダ、トム・ウルフ、ウンベルト・エーコ、フィリップ・ロス、トマス・ピンチョン、イーライ・パリサー等々、作家や学者、ジャーナリストたちの多彩なテクストを参照し、ひとつの筋道に結びつけて論じていく。
客観的事実が消えゆく世界で、私たちはどう生きるべきか。不穏な時代に精神的な立ち位置を示そうとする話題の書、待望の邦訳。

内容説明

客観的事実が消えゆく世界で、私たちはどう生きるべきか―。トランプ政権に象徴される民主主義の危機、フェイクニュースやプロパガンダがはびこる現代社会の闇を、NYT紙の文芸批評で名を馳せ、ピューリッツァー賞に輝いた著者が探究する。

目次

第1章 理性の衰退と没落
第2章 新たな文化戦争
第3章 「わたし」主義と主観性の隆盛
第4章 現実の消滅
第5章 言語の乗っ取り
第6章 フィルター、地下室、派閥
第7章 注意力の欠如
第8章 「消火用ホースから流れ出す嘘」―プロパガンダとフェイクニュース
第9章 他人の不幸を喜ぶトロールたち

著者等紹介

カクタニ,ミチコ[カクタニ,ミチコ] [Kakutani,Michiko]
文芸評論家。米コネチカット州に日系アメリカ人二世として生まれる。イェール大学で英文学を専攻し、1976年に卒業。ワシントン・ポスト紙、タイム誌を経て、79年にニューヨーク・タイムズ紙に入社。30年以上にわたり同紙で書評を担当し、鋭い文芸批評で文学界に多大な影響を及ぼす。98年にピューリッツァー賞(批評部門)を受賞。2017年に退社

岡崎玲子[オカザキレイコ]
1985年兵庫県生まれ。豪ヴィクトリア州法廷弁護士。米ニューヨーク州弁護士。ジャーナリスト。翻訳家。早稲田大学法学部卒業後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール(UCLA School of Law,LL.M.)を修了し、米ニューヨーク州弁護士資格を取得。その後、豪モナッシュ大学で学び、豪ヴィクトリア州法廷弁護士として登録。2001年に『レイコ@チョート校』を刊行し、『9・11ジェネレーション』(2004年)で黒田清JCJ(日本ジャーナリスト会議)新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

81
言葉の浸食。SNS等のアルゴリズムを踏まえ、如何に世の中にあふれるデータが個々人の情報となるかは、データの”精製”次第。9.11など、価値観の見直しの転機の数々。ポストモダニズムを危惧する著者の主張にも一理。一方、著者の結論の弱さが、それまでの論旨を少々感情的と思わせる要因になっている気がする。「真実は民主主義の基盤」、「ネットが悪い方向へ向かったことは意外」など、挙げたらキリがない理想論。現役POTUSを肯定も否定もしないが、批判の一部は"He said, she said..."の世界かな。2019/12/07

どんぐり

79
著者は日系アメリカ人で元ニューヨークタイムズ紙の文芸評論家。トランプの虚言癖からネット社会がもたらす「真実の終わり」をめぐる論集。自分にとって脅威であったり、好意的ではないと感じると、臆面もなく嘘を吐くトランプ。その数、1日当たり約5.9回のペース。移民、ムスリム、女性、アフリカ系米国人を侮辱し人々の不安に訴える偽の物語をつくる。オーウェル的国家の支配による緩やかな専制政治と真実を陳腐化させる情報操作。メディアが踊り、トランプの顔に安倍も重なる。社会事象として読むと、非常に面白い。2019/11/12

天の川

47
怖いな…と改めて思う昨今の情勢だ。第二次大戦前、人々は法が確実に根付き、議会の半分がヒトラーに反対し、憲法に自由と平等が保障されている国を信じた。でもその認識はひっくり返される。今はもっと怖い。SNSによって、フェイクニュースが溢れ、人々は自分の立ち位置に近いニュースばかりが選び取られたネット上の情報を信じる。事実より感情が優先される。知らないうちに不安が煽られている。この本が日本で出版されたのは去年の6月。コロナ禍で各国がほぼ鎖国状態に入っている今、冷静さを保つことを意識する必要があると感じた。2020/04/04

おさむ

39
アメリカで最も影響力のある文芸評論家で、ピューリッツアー賞もとった筆者の舌鋒鋭いトランプ批判本。真実を軽視する人物の台頭により、米国社会全体が変節する様を的確な言葉で表現している。政治構造やネットの普及もさることながら、ポストモダニズム(脱構築主義)が要因の根底にあるとする視座は新鮮だ。いまコロナ禍で最大の感染者が出ているのも、科学軽視のトランプの姿勢が影響しているのは確実だ。「1984」でオーウェルが描いたディストピアには科学という言葉がなかった、という。それが現実になっていることが空恐ろしい。2020/06/16

星落秋風五丈原

39
1日に5.9回嘘をつく大統領を持つ国を頼っちゃっていいんですか安部首相!2019/09/17

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