出版社内容情報
現実を笑い飛ばして暮らす、3人家族のおしゃれな日常。その華やかな暮らしの裏側には、軽いだけではない深い理由が……。奔放で魅力的、そしてちょっぴり切ないフランスのベストセラー、待望の邦訳。
内容説明
「現実がありきたりだったり、悲しかったりしたときは、面白い作り話を聞かせて」というママと、ママを毎日違う名前で呼ぶほら吹きパパ、小学校を自主引退したぼく、アネハヅルの“マドモアゼル・ツケタシ”。ぼくら家族は、パーティー三昧の日々の日々のてっぺんから、笑いながら、泣きながら、高く高く跳びあがり、そして、ひらりと着地する。まるで、ニーナ・シモンが歌う“ミスター・ボージャングル”みたいに。せつなくも笑える純愛悲劇。デビュー作にして、フランスで50万部超えの大ベストセラー!
著者等紹介
ブルドー,オリヴィエ[ブルドー,オリヴィエ] [Bourdeaut,Olivier]
1980年フランス・ナント生まれ。10年間、不動産関係の仕事についていたが失業。その後、スペインにて7週間で書き上げた『ボージャングルを待ちながら』が発売されるや、たちまちネットなどで話題となり、文庫版も含め50万部を超える大ヒットとなった。世界29カ国で翻訳され、本国で舞台化、映画化、漫画化(BD)が決まっている
金子ゆき子[カネコユキコ]
1972年福井県生まれ。横浜国立大学経済学部卒。英仏文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
71
愉快で美しい母と父と浮世離れした根無し草暮らしをしていた主人公。しかし、現実を見ると・・・。どうしようもない事実に対して愛はそれを凌駕するが、それを解決することはできない事もある。傍から見るとまともじゃない家庭かもしれない。結果だけで言うと無責任かもしれない。だけど、母は主人公の事を、両親は互いの事を本当に愛していたのが切ない。そして彼らのことを本当の意味で理解していたクズおじさんがいてくれた事は、この世で奇跡のようなものだと思いました。2018/01/31
ココロココ
23
他にどんな方法があったというのか。 暗い小説ばかり書いていて良い返事がもらえなかったという作家。そして、この作品は明るい作品だというが、果たして。。。父の視点、息子の視点から話が展開されるが、齟齬があるとのこと。私は全く気づかなかったが。紫原明子さんの書評を読んで読むことにしたが、読んで良かった作品。50万部を超える大ヒット。世界29カ国で翻訳され、本国(フランス)では舞台化、映画化、漫画化が決まっている。2018/03/25
ぽてち
22
デビュー作にして、本国フランスでベストセラーとなり、各賞を受賞したという作品。書き出しの一文に「おっ?」と心を惹かれたが、あとはひたすら踊ってばかりの親子3人に戸惑うばかり。寓話なのかと思ったが、では本書からなにを読み取ればよいのかもわからず。まあ、一風変わった父と母と一人息子の愛の物語……なのかな?2020/07/15
星落秋風五丈原
20
最初は楽しそうなおかーさんを大人なおとうさんがうまくなだめているのかな?と思ったらあんなラストに。それしかないのかなぁ。2017/10/29
月華
5
図書館 新刊コーナーで見かけて借りてみました。私の印象は破天荒、でした。フランス作家。大ベストセラーになり、舞台化され、映画化の話もあるとのこと。2017/11/13
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