内容説明
8歳の男の子ジョーダンの祈りは、神様宛の1通の手紙になった。「お願いだからぼくにパパを送ってください」それを託された母のミーガンは、13歳の夏、湖で出会った不思議な少年の言葉を思い出す。当時、両親が別れてしまった彼女に、その少年は、いつか本当の愛にめぐりあうこと、奇跡が起こることを約束してくれたのだ。しかし、それは実現しなかった。それ以来、愛を信じなくなったミーガンは、ある日、セントラルパークのベンチで悲痛な表情をした男性を見かけ、なぜか胸騒ぎを覚える。それは…。『ギデオンの贈りもの』に続く、“赤い手袋の奇跡”シリーズ第2作。“新しいクリスマスの名作”、感動の全米ベストセラー。
著者等紹介
キングズベリー,カレン[キングズベリー,カレン][Kingsbury,Karen]
作家。「ロサンゼルス・デイリー・ニュース」紙の記者を経て、「ピープル」誌に寄稿。数十冊の著書があり、そのほとんどが家族で読まれるベストセラーに入っている。ノースウェスト在住
小沢瑞穂[オザワミズホ]
翻訳家。立教大学文学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kiisuke
32
〈赤い手袋の奇跡〉シリーズ。2作目とは知らずに読みましたが順番関係なく楽しめました。いつも惹かれてしまう酒井駒子さんの表紙。この表紙から受けた私の個人的なイメージとは少し違った内容でしたが心温まる物語でした。父親を亡くしてしまった幼い男の子と愛を忘れてしまったキャリアウーマンの母親。クリスマスに親子が幸せになれる奇跡は起こるのでしょうか。男の子の母親に甘えたい正直な気持ちや神さまを信じる素直な心、奇跡を期待する純粋さ…。子どもの心がとても美しく描れていて年齢の近い我が子と重なり切ない気持ちになりました。2015/05/20
小夜風
20
【図書館】「赤い手袋の奇跡」2作目。あまりに悲しい出来事があると、神様なんて信じられなくなるのかもしれない。それでも誰かが祈ってくれたら、奇跡は起きるのかな。今回も泣かされました。突拍子もない奇跡ではなく、こんなことってあるかもしれないよねって思える…でも「奇跡」としか言いようがない出来事が素敵でした。一見児童書みたいですが、大人向きのお話かな~って思います。酒井駒子さんの表紙絵が素敵です。2014/11/17
クサナギ 「読んでる本」=「バイブル本」
7
クリスマスの、奇跡。サンタさんは子供だけじゃなく、傷ついた大人のそばにもやってくるんですね(^∇^)2013/12/20
Miyoshi Hirotaka
7
奇跡への道しるべは、あらゆるところに転がっていて、人はそれを見落としていたり、その意味を理解していなかったりする。そのため、人は迷い、奇跡など存在しないと懐疑的になるが、自然があたかも設計図通りに寸分の狂いもなく動いているのと同じようにすべては予定され、調和に向かっている。調和した状態が奇跡だ。奇跡への道しるべは、光に近づけば近づくほど影が濃くなるように、辛さや苦しさを伴う。影ばかりを見ていると奇跡に近づいていることに気が付かない。どんな辛くとも、信じつづければ、奇跡は手の届くところに来るものなのだ。2013/02/23
ゆう
4
赤い手袋シリーズ、第2章。またもや、クリスマスの奇跡が起きる。最後、そこに繋がるの?すごい事が起きて、涙が溢れた。「真実の愛」まさに、その通りだ。祈る事。信じる事。神様は、本当にいるのではないかと思わずにはいられない。2021/10/09