内容説明
実の父親に犯され続け、自ら命を絶った少女、文化大革命の名のもとに、引き裂かれた恋人たち…現代中国の“真実”をえぐる、哀しくも美しい物語。世界が瞠目し、絶賛！中国の“真実”をえぐる衝撃のノンフィクション。
目次
それは一通の手紙からはじまった
ハエを飼う少女
現代女子大生事情
ロシア民謡とゴミおばさん
唐山の悲劇
信仰―政治のほかに
同性愛の風景
革命に嫁いだ女
母のこと
四十五年、君を待つ
国民党将軍の娘
悪夢の子供時代
花児
最先端を行く女
叫びの坂の女たち
著者等紹介
欣然［シンラン］
１９５８年北京生まれ。１９８９年から８年間、江南ラジオ局でラジオ番組『軽風夜話』の司会を担当。中国の一般女性たちからのホットラインによって悩み相談に答えるという画期的なスタイルの番組で人気を博す。１９９７年、イギリスに渡る。現在、ロンドン大学の東洋アフリカ研究所で教鞭をとっている
上田クミ［ウエダクミ］
１９７０年、長崎県佐世保市生まれ。慶応義塾大学文学部フランス文学科卒業。父親の影響で１８歳より独学で中国語を習得。台湾に２年滞在、帰国後、大手商社の中国ビジネス部門で翻訳者として勤務。現在、有限会社ソフトミリオン所属
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感想・レビュー
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yolk
1
あまりにも、重たい・・・。 現代の平和な日本に生まれて良かった・・・2009/09/06
ringoringo
0
「ワイルド・スワン」や「大地の子」など、中国の文化大革命の頃の本を読むたびに衝撃を受けたけれど、この本は悲惨な女性たちの実態にスポットが当てられているだけに、同じ女性として読んでいて辛かった。農村地ではこの本の中の"叫びの坂の女たち"のような生活が、もしかしたら未だに残っているのかと思うとやりきれない。2011/02/15
