ノアの洪水

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  • サイズ A5判/ページ数 327p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784087733938
  • NDC分類 452.15
  • Cコード C0098

内容説明

壮大な地球史探究!ノアの洪水は本当に起こったのか?旧約聖書に記述された「大洪水」を、最新科学を駆使して検証する。

目次

第1部 洪水の物語の発見(伝説の解読;転換 ほか)
第2部 本物の洪水の発見(隠れた川;ジブラルタルの滝 ほか)
第3部 そこにいたのはだれか、そして、彼らはどこへ行ったのか?(だれか、そこにいたのか?;ディアスポラ ほか)
第4部 語られた洪水物語(黄金の池の上で;その他の神話)

著者等紹介

ライアン,ウィリアム[ライアン,ウィリアム][Ryan,William B.F.]
アメリカ・コロンビア大学海洋地質学およびコロンビア大学ラモントードハティ地球観察研究所の兼任教授。世界各地の海洋調査で指導的役割を果たし、数々の論文を発表している。優秀な海洋地質学論文に与えられるシェパード・メダルの受賞者

ピットマン,ウォルター[ピットマン,ウォルター][Pitman,Walter C.]
アメリカ・コロンビア大学海洋地質学およびコロンビア大学ラモントードハティ地球観察研究所の兼任教授。世界各地の海洋調査で指導的役割を果たし、数々の論文を発表している。優秀な海洋地質学論文に与えられるシェパード・メダルの受賞者

戸田裕之[トダヒロユキ]
翻訳家。1954年島根県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業

川上紳一[カワカミシンイチ]
岐阜大学教育学部助教授。1956年生まれ。理学博士。地球惑星科学・縞々学などを研究。名古屋大学理学部卒業、同大学大学院理学研究科地球科学専攻科修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitya

4
創世記に書かれているノアの大洪水の伝説が現実に起こったと真相解明に挑む話。地球の変動の歴史は壮大で想像を絶する。海洋地質学者によって、黒海の氾濫を示す地層が解明され、それにともなって人類の移住の痕跡もさまざまな学者により発見されていく。 研究が始まったのが最近だから、まだまだこれから分かっていくことがたくさんあるだろう。2021/09/04

印度 洋一郎

4
古代文明の伝説に多くみられる"大洪水"の謎に迫る、サイエンス・ノンフィクション。発端は聖書の記述を歴史的事実だと証明しようとする19世紀の考古学者達の研究だったが、時を経て、20世紀の水中考古学者達が、氷河期の終わりに地球規模で起こった洪水の痕跡を発見していく。そこから黒海の洪水によって、ユーラシア大陸に農耕文明が一気に伝播していくという仮説が打ち立てられた。その是非は未だに論争が続いているようだ。中盤は海底地質調査の専門的な記述が続くので読み難いが、冒頭と巻末をじっくり読めば、内容の把握は問題無いだろう2013/01/29

ロッシ

3
普段の生活の中の悩みがちっぽけに感じられるぐらいに、壮大でロマンティックなお話でしたね。だから、その時代へ思いを馳せるために、黒海でバタフライしてみたくなりましたね。8000年前の人は、こうやって、洪水から逃げたのかなぁ~って考えながら。2012/04/09

Hiroki Nishizumi

2
確かに地形図は物語る。興味深い。ただやや冗長な文章が辛かった。2020/06/05

はるゆう

2
最初の1/3くらいまではちゃんと読んだけど、そのあとは流し読み。最後にある監修者の「解説」が素晴らしい要約になっていて、それを読めば大体わかる。黒海にあった湖周辺で農耕文明が発展し、洪水とともに人々が散らばり、あちこちに農耕文明広がった、という説にロマンを感じる。洪水の記憶は、メソポタミアに逃れた人々(の子孫)に残され、チグリス・ユーフラテスの洪水で物語が補強され、ギルガメッシュ叙事詩につながっていく、らしい。聖書の記述の解明をめぐって、ここまで人々を行動に駆り立てることに、ちょっとびっくりした。2012/01/04

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