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内容説明
始まりは、米国の携帯電話の安全性を確認するための大がかりな業界プロジェクトだった。しかし数年後実験計画を率いた科学者が真摯に到達した結論は…?今や多くの人々の必需品となり、爆発的に普及を続ける未来的な装置だからこそ、もしそこに警告すべき要因が少しでもあるならば、それはフェアに公開されなくてはならないと彼は考えた。科学と政治の駆け引きに学者生命を揺さぶられながら。このほど初めて詳しく明らかになった米国の貴重な新データとアドバイスを、日本では本書で一般に初公開。
目次
科学が駆け引きと出会う時
科学を追って―問題なし、実験器具もなし
駆け引きを追って―インサイダー
科学を追って―ヘンリー彗星
駆け引きを追って―監視役の懐柔
科学を追って―心臓を止める電話
マネーを追って―訴訟の重圧
科学を追って―決定的でない研究結果
マネーを追って―閉められた蛇口
科学を追って―危険信号
科学を追って―再び危険信号
危険信号を発して
科学と駆け引きが衝突する時
子供たちを守れ
科学を追って―明確な証拠
近視眼的な監視役
科学を追って―癌パズルの継ぎ合せ
安全優先―提言
著者等紹介
カーロ,ジョージ[カーロ,ジョージ][Carlo,George]
公衆衛生学者。米国疫学学会会員。米国では携帯電話の安全性を巡る大がかりな研究計画の中心にいた科学者として知られる。ジョージ・ワシントン大学医学部非常勤教授。過去20年間、政府関係や産業界で科学的アドバイスを与える多くの仕事に就いてきた。現在はワシントンD.C.のヘルス・リスク・マネージメント・グループ会長
シュラム,マーティン[シュラム,マーティン][Schram,Martin]
ジャーナリスト。過去30年以上、政府や政治に関する報道に携わる。全国ネットのテレビニュース番組にも頻繁に出演。数々の受賞歴の中には1988年に著書「ザ・グレート・アメリカン・ビデオ・ゲーム」により受賞したローウェル・メレット・メディア批評賞がある。1979年に「ワシントン・ポスト」に移籍。以後、同紙で大統領関連と国内ニュースを担当
荻野晃也[オギノコウヤ]
京都大学工学研究科講師
高月園子[タカツキソノコ]
翻訳家、エッセイスト。1974年東京女子大学文理学部卒(英国史専攻)。1985年よりロンドン在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。