内容説明
出所後の処遇をめぐって論議を呼んだ10歳の2少年による「リバプール幼児惨殺」、12人をレイプ・拷問・殺害した「グロスターの恐怖の館」、子供の目の前で母親を暴行殺害した「ウィンブルドン公園殺人」、看護婦に変装した犯人による「王立病院新生児誘拐」、元警視庁刑事による「ペットフード・ベビーフード危険物混入事件」、4000人の血液検査を行った「英国初のDNA捜査作戦」、究極の性犯罪といわれる「母子連続レイプ殺害・死体損壊事件」など英国犯罪史に残る数々の事件に関わった犯罪心理学者のプロファイリングの記録。
目次
一人の少女が殺された―ことのはじまり
なぜこの男はこうなったか―人の人生を修復する臨床心理学
そのものずばりの犯人像―功を奏した心理学的犯罪分析
たれ流したやつを捕まえろ―初のDNA捜査作戦
犯人は元警視庁刑事―ペットフード・ベビーフード危険物混入脅迫事件
心理学者のたわごとか、無用の長物か―犯罪者プロファイリングの将来
犯人はゲームが好き―売春婦誘拐殺害・国鉄恐喝事件
帰ってきた脅迫犯―鉄道マニア、マイケル・サムズの逮捕
ゆがんだ性の衝動―ウィンブルドン公園殺人事件
私は過去のある女―心理学的覆面捜査作戦立案〔ほか〕
著者等紹介
ブリトン,ポール[Britton,Paul]
1946年生まれ。中学校卒業後、工場労働者、カジノのディーラーなど職を転々。大学検定試験に通り、1977年、ウォーリック大学心理学部を主席で卒業。レスター大学博士課程を経て犯罪心理学者となる。1984年より、警察の依頼でプロファイリングを行う。現在、大学院生を対象に臨床心理学と司法心理学を教えている
森英明[モリヒデアキ]
主な訳書に、M・スコット・ペック『平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学』(草思社)、『死後の世界へ』(集英社)、『窓際のベッド―いやしの心理小説』(世界文化社)、ブライアン・マスターズ『人はなぜ悪をなすのか』(草思社)、ポール・アードマン『無法投機』(新潮社)、『ゼロクーポンを買い戻せ』(新潮社)などがある
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