内容説明
娘は音楽家の道を求め、父は娘に背を向けた…。娘と家族との葛藤を描いた話題の名作。’97東京国際映画祭グランプリ、最優秀脚本賞受賞映画原作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽけっとももんが
3
「デフヴォイス」で、聞こえない親に育てられた子であるコーダという存在を知った。この本はコーダである娘ララと、父親との確執と和解がテーマ。当然のように幼い頃から通訳として期待され、否応なく大人の世界に組み込まれるコーダの辛さと、音楽を楽しむことへの罪悪感と無理解。ララの人生は彼女のものだけれども、でも父親の理解が得られるならそれはベストだよね。姉であるララと、妹のマリーの立場による性格や考え方、行動の違いも興味深い。2015/03/27
K・I
1
図書館で出会った本。耳の聞こえない両親と叔母から送られたクラリネットで音楽に目覚めた女の子の話。映画の原作で、無駄のない描写という感じ。いい小説でした。2011/06/15
りっちゃん
0
短い小説でありながら、聾の両親とコーダの娘の葛藤が丁寧に書かれていた。2020/05/28