内容説明
緑ゆたかなヨークシャーの大地、そこに暮らす純朴な人びと、そして、動物たち。獣医としての体験をもとに描く、世界じゅうで愛されているベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
12
ヨークシャーの自然の美しさを背景にして、円熟期を迎えたヘリオット先生の日々は、忙しくも穏やかに過ぎていく。ときには気持ちが良いとはお世辞にも言えない人に出会ったり、事件が起こったりもするのだけれど、過ぎてしまえば笑い話。思えば、それもこれも生活のほどよい刺激だったのかもしれない。人にも獣にも変わらない開かれた親しみは、希望に繋がっているようだ。 2015/05/03
扉のこちら側
10
初読。獣医としてイギリスの片田舎で送る動物と人々との物語。欧米で獣医を志す者が急増した一因の、世界的ベストセラー。大事に読んできたシリーズの最後の未読巻、ついに読了。2012/07/01
せぴあ
6
家にある本の再読。ヘリオット先生シリーズは昔から大好きだ。何度読み返しても、心が温かくなる。ジニーとオリーの2匹の猫とのふれあいの話が特に好きだ。2018/04/08
じじちょん
4
1930年代にイギリスのノースヨークシャーへ獣医として生活をしていたヘリオット先生の回顧録のひとつ。 不衛生な環境、快くない対応、無理解な農家、昔の田舎らしいエピソードもあり、当時の生活が分かる。 家畜の治療もなかなかハード。現代の獣医さんのイメージとはだいぶ違う。当時はこういう仕事だったのね、と興味深い。 2019/07/26
raimu
2
中学生の時に読んでその後の人生の方向性を決めたほど自分に影響を与えた本。今でも何度も読み返してしまう。まだ獣医の主な仕事が家畜診療で抗生物質もなかった時代。個性的な人々と動物の診療でのエピソードを通じて緑豊かな土地で生きる人々と動物たちへの筆者の温かな愛情が伝わってくる。2011/09/02