背信の日々

背信の日々

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  • サイズ B6判/ページ数 480p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087731712
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

全米批評家協会賞受賞作名作『さようならコロンバス』から30余年。激動の世紀末にアメリカ文学の底力を見た。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

8123

2
マルチバーサルかつメタフィクショナルな構成でかなり込み入っている。発表当時ポストモダン文学として読まれてしまうのも致し方ない。なんでこんな回りくどい仕掛けをつくる必要があったのかは、最終章「キリストの国」におけるイギリス人の反ユダヤ主義告発に触れてはじめて納得がいく。ユダヤ人作家が怒りで平静を失い感情的になり過ぎているだけだと一笑に伏されるわけにはいかなかったのだ。そのくらい直截的だしハッキリとした非難だと言っていい。あれを言う為に長々筆を尽くしたのだ。最後の数ページに至って初めてこの本の真価に気付いた。2020/02/25

原玉幸子

1
序章、何食わぬ顔で日常生活を送る人間の、性的な部分の内外面の葛藤を描くと思いきや、第二第三章以降で、ユダヤ人であること(シオニズム)にぐーっと振れて退屈になっていきます。それでも第四章で「実は……」と意外な展開を見せて小説の醍醐味に触れ、「おぅ、そうかそうか」と身を乗り出さんばかりに面白くなります。そして最後にもう一度、我々は決して感じることの出来ない「ユダヤ人であること」に戻り、漸く著者の企図に辿り着く訳ですが、小説の中で語っているのは一体誰だったのかと、思えば本作品は「難解」です。(◎2020年・春)2020/05/01

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0
いろいろな実験がされている。始めは写実的などちらかというと風景が強調されていたが、最後には人と人の心のぶつけ合いが主になり、周りなんてものは感じられなくなってた。無人島に持っていけば一生楽しめる作品のひとつ。2015/11/13

勉誠出版営業部

0
フィリップ・ロスの『背信の日々』を読了。前半は話の流れになかなかついていけなかったものの、後半のくだりを読んで「背信」の意味が氷解。実験的かつ野心的な大作。要再読かな。2014/05/04

笠井康平

0
「~かもしれない」を順々に呼び出して殴り倒していく本だった。2014/02/23

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