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内容説明
ニールの受賞作『輝ける嘘』の跡を訪ね、ハノイなど北部には初めて足跡をしるし、新生ヴェトナムをつぶさに観察する。ヴェトナム戦争終結後もこの国で繰り返された軍事粉争も去り、解体したソ連邦より早く導入した、市場経済が緒についていた。日本企業の再進出も随所に見られる。旧友との劇的な再会で“センチメンタル・ジャーニー”は、クライマックスを迎え、銃を捨てた手で未来を築きつつある人びとの姿をジャーナリストの目が丹念にとらえる。かつてこの国の戦場に身をおいた著者だからこそ成しえた、高密度ルポルタージュ。
目次
ハノイと北部ヴェトナム
サイゴンと南部ヴェトナム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もよ
12
これを読むと、ベトナムにこの20~30年間で大きく様変わりした部分と、変化しないで保たれている部分があるのかが分かった。日本と同様、隣りの中国、そして米国と深く様々に関わりあってきたベトナム。その近代史のなかの非常に重要なスナップショットである。2017/11/24
sasha
2
記者としてヴェトナム戦争に従軍した著者が、民族の独立を成し遂げた戦後のヴェトナムを25年ぶりに再訪したルポルタージュ。従軍当時には足を踏み入れることが出来なかった北部ヴェトナムで政府軍とアメリカ軍が破壊しつくした土地の再生を見、南部ヴェトナムでは戦後の再教育を受けた元政府軍将軍の体験を聞く。アメリカがしゃしゃり出て来るとろくなことにならない。アフガンを、イラクを見れば分かる。大きな犠牲を払いながらも、アメリカ軍を撤退させたヴェトナムが唯一の成功例かも。2015/01/24
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