マクリーンの川

マクリーンの川

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087731668
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぱせり

11
モンタナの美しい自然。ひたすら続くフィッシングからフィッシング。でも本当に書かれたのは「書かれなかったもの」。作者は「わたしが愛し、理解しようとしてできなかった人」のことを書いた。自然も人も同じく驚異なのだ、と感嘆する。理解しようとしてもできない点で。理解できなくても深く愛することができるのだという点で。2014/06/26

ユウキ

2
昔映画で見て今回原作を読んでみた。映画よりも描写が細かく心情も深く書かれていて本の方がずっと良かった。私もフライフィッシングが大好きなので、フライフィッシャーマンの行動や気分には共感できるところがたくさんありました。ただ本当に描きたかったことは人を愛するということ。援助するということは自分の大切な1部を差し出すということ。とても心に響きました。大好きな本です。2014/07/18

つちのこ

1
この本が出版された1976年といえば、かの『ルーツ』が大ベストセラーになった年である。内容は、真のフィシャーマンとは何か?という、作者のこだわりのもと、フライフイッシングを通して、坦々とその技術論、場面が流れていく。ただし、これは前半まで。ここまでは、釣りの小説かと思ってしまうのだが、後半にはいると、それが一変してくる。主人公と弟、そして老いた両親との家族愛がテーマになる。古き良きアメリカの大自然の姿と、スコットランド移民としての民族のほこり、その周辺の人々のさまざまな人間関係を描いている。1999/06/10

そら

1
家族と自然とフライフィッシングの、その細微さと美しさを丁寧に描いた一冊。映画『リバー・ランズ・スルー・イット』の原作。 ちょっと何言ってるか分からないところもあったけど、それらも家族と自然とフライフィッシングに対する自身の含蓄を重ねたら分かるのかなぁ、とも思う。数年ごとに読み返したら新たな共感や発見がありそう。 2020/06/19

ゆきよ

1
登場人物みんな人格に難がある、リアルな私小説。淡々とした描写なのに緻密に人格の難が描かれてる…。図書館の、お持ち帰りどうぞコーナー(?)にあったので取ってきて読む。私自身はフライフィッシングは未経験だけど、父と兄のヘラブナ釣りやバス釣りに付き添ったことが何度もあるので、主人公たちの営むフィッシング特有のゆったりした時間の流れが懐かしかった。2019/07/17

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