内容説明
初めて解き明かされたアメリカの歴史。
目次
第1部 歴史の探求(「天使と格闘する者」;ポール・リヴィアの変容;アダムズ家―公務についた一族;ギボン著『ローマ帝国衰亡史』の親しみやすさ;歴史の時間表)
副産物国家(距離の療法;なぜ理論は不要と見えるか;ドグマなき革命;人類の平等)
民主主義のレトリック(全国的に広告された大統領;歴史記念物に見るアメリカン・スタイル;不文法にふりかかる危険)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
司書見習い
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アメリカの歴史的エピソード、英国の制度やフランス革命の成果を導入したことによる影響、民主主義社会における広告利用の3つが主軸か。 アメリカ人向けに書かれた本のため、少々馴染み薄い内容が多い。 法の内在性を信じ、不文法を重んじた南部諸州が、現にある社会や自分たちの振る舞いそのものに法的正当性を見出す「社会的ナルシスト」(231p)になっていったという、第13章の内容が一番興味深い。2017/04/12
てり
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原著は1987年発行。アメリカの歴史の雑学的なまとめかなと思ったらさにあらず。おそらく優れたアメリカ論となっているんだろうけど、自分にはちょっと難しかったかな。歴史家のあり方を論じた第一章「天使と格闘する者」が印象的。2022/06/04