浴室

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784087731088
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

1985年秋、パリの読書界で、一冊の不思議な小説の評判が、除々に、しかし確実に広まっていった。作者は28歳の新人。フランス国内のみならず、国外からも、がぜん注目の集まったその一冊が、この『浴室』である。物語は奇妙である。語り手で、主人公でもある青年が、いつごろからか、浴室で時を過ごすようになってしまう。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

107
最初にこの本が日本に紹介された時は、都会的でお洒落な小説という触れ込みだった。そのような面があることは確かで、村上春樹氏にも通じる都会的な感性を感じる作品だ。感傷を排した文章、淡々と生きている登場人物達などは、今の日本人に馴染みやすいのではないかと思う。ただし、この小説は内容豊かで、都会的でお洒落な小説を言うレッテルからはみ出す部分を持っている。特に主人公の僕が抱え込んでいる虚無が強く印象に残る。恋人のエドモンドソンを傷つけてしまう場面はかなりショッキングだ。(続きます)2017/05/13

燃えつきた棒

31
つかもうとはしてみたけれど、濡れた石鹸の様に手から滑り落ちてしまった。 もう一度拾い上げようとしても、タイルの上を逃げてゆくばかり。2019/04/01

Gin&Tonic

17
良い意味での雰囲気小説。気負わずに、音楽を聴くみたいに読みました。主人公は浴室に籠る青年というので、内省的な哲学者肌の人物かと思っていたら特にそんなことはなく(笑)、すごくナチュラルにひねくれているのにシニカルな影を感じさせない、不思議な人物でした(というか、言うほど浴室に籠ってない)。恋人にダーツを投げるシーンが印象的。2015/03/01

mejiro

9
いちばん印象的なのは文章と構成。コメディ風で、ときおり詩的な場面もある。途中までおもしろく読んでたのに、恋人に対する仕打ちが厭な感じで、一気に読む気が失せた。このエピソード以降、語り手がただの性悪なへそ曲がりにしか見えず…。フランスの小説は斜に構えた書き方が多いと思った。作風が合えばとてもおもしろいが、合わないと鼻につくというか。個性的で好き嫌いがはっきりしやすい。著者はベルギー出身で、作中にそれをほのめかす場面があるけど…フランスの作家だなあ、と感じた。訳者あとがきが参考になった。 2017/09/08

511

4
1.シンプルで焦点を中央に据えた情景描写は、ポロライドカメラで撮ったかのようにセピアな美しさを感じる。各パラグラフに番号が降られてあることで一つ一つの区切りが明確化され、連続性も因果関係も断ち切られているように感じた。ストーリーに沿った詩と、描写が延々と繰り返されるかのようで、読み進めるうちに困惑が広がった。2.正直あんまりピンと来ていない。3.P37「僕は顔を窓に近づけ、ガラスに目をくっつけるようにしていたが、突然この人たちは皆、水槽の中に入っているのだという印象に打たれた」2016/12/10

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