内容説明
教育の根本から、家庭・学校・社会・世界の中でのわれわれの考え・行ないまでを、独自の視点で問い直す、21世紀を生きる人への辛口メッセージ。
目次
永田町の窓から
1 知るための技術
2 生そのものから
3 悪の教育学
4 家庭でしか教えられないこと
5 校門の内と外
6 世界の中で
7 自分に軽く、人を重く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
29
エッセイ。積ん読崩し。相変わらずの曽野さん節。かなり前に書かれているけれど色褪せを感じさせないのは、人として生きていく上で基本的なことだからなのだろう。納得いかないこともあるけれど、曽野さんだしいいかと思ってしまう。何が起きても目くじらを立てないというか、動じないというか、堂々としていられるのは、根底にキリスト者というのがあるからかな。でも、そんなに宗教宗教はしてない。2019/02/16
うめ
27
21世紀に向けられた教育論だが、今読んでも古くない、古く無いどころかかなり耳が痛むのは、日本の世間がこの本が著された時から何一つ進んでいないどころか、むしろ後退しているきらいがあるからか。平成が終わる前に読み、自己を省みるために相応しい本。匿名だからこそ無責任で、幼稚で軽い意見や主張が気軽に参照出来る現代だからこそ、きちんと名を現して記された、熟考され、吟味された考えや言葉を読むことは大事だと思う。自分の頭で考え、真に人間らしく、国際人として振る舞うことが出来るようになるために。良書。2018/06/22
まりかず
2
古い本だが今読んでも全然大丈夫。そうそうと共感するところが所々あった。2015/04/16