ワルシャワの燕たち

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ワルシャワの燕たち

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784087727807
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

さらば、愛しのヤスクーカ。せつなくておかしいほろ苦くて熱い1990年秋ワルシャワの夜々。激動のポーランドを舞台に描く新しい喜劇的恋愛小説。灰の中のダイヤモンドを私は見たい!華やかな仕事と、野心と、恋人を捨てて、若きりポーター鬼頭裕子は激動のポーランドへ旅立つ。1990年秋、いつまでも帰らぬフィアンセを追って、過去をもつ男は東欧へ飛んだ。愛する女と誠実なポーランド青年の狭間に、男は酒とギャンブルとジャズに溺れ、深夜のワルシャワを彷徨する。熱いセックスで応じながらも女は帰国を拒み、失意の男は2度と触れぬと誓った車のハンドルを遂ににぎった。「レフト・アローン」のメロディーにのせて、国境をこえた男の友情が疾走する。希望と幻滅。連帯と孤独。失われた青春。時代の歯車が音を立てて回るワルシャワを舞台に、海外小説の第一人者が満を持して放つ迫真のドキュメント・ロマン。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょう君

16
1990年に五木寛之氏がポーランドのワルシャワを訪れたときに、イメージが膨らみ若者の恋愛を軸に小説として書いたもの。筆者らしく好きなクルマを走らせるシーンが多い。また主人公の男性も日本からの旅行者である。東欧のポーランドは当時のソ連の影響をかなり受けていて、社会主義だが資本主義、欧米型自由主義に変わろうとしていた。世界はこの後、冷戦が終わりソ連からロシアになった。ポーランドはきっと第二次世界大戦の悲劇と、戦後の若者たちの自由な空気が入り交じった独特な国家になったのではないか・・ワルシャワはその首都である。2016/10/22

ろびん

2
ただただ虚しい気持ちになります。2017/12/11

y_u

2
この小説の舞台は、1990年、急速に民主主義と資本主義が進むポーランドの首都ワルシャワ。他国からの支配を長く受け、第二次世界大戦後はソ連の支配下に置かれていたが、やっと国民国家として独立を果たし、国自体が若々しい熱気を放つ。その国に惹かれ、日本での成功を捨て飛び立った女性を連れ戻そうとする日本のフィアンセの男。最後は五木さんらしい終わり方だが、当時の社会情勢と女性の自立を熱く描いている。2014/08/15

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