ミシェル 城館の人―争乱の時代

ミシェル 城館の人―争乱の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784087727739
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ミシェル・ド・モンテーニュは、1533年2月28日、西南フランスの丘の上の、樅の巨木の生い繁る城館に生まれた。不朽の名著『エセー』の作者の誕生である。この偉大な思想家の生きた世紀は、後にルネサンスと称される時代であり、同時に、宗教戦争など、暴動、虐殺、陰謀渦まく乱世であった。本書では、その時代と、モンテーニュ家の勃興から〈塔〉に隠棲するまでを描く。長編「モンテーニュ」3部作、第1部。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

棕櫚木庵

19
モンテーニュ伝の第1巻.曾祖父から話を起こし,誕生からボルドオ高等法院審議官退職(37歳)まで.社会的上昇経路としての法服貴族と帯剣貴族,宗教的状況など当時の時代背景に詳しい.原や宮下も指摘していたが,ミッシェルはラテン語を母語として育てられた.その理由や影響が詳しく述べられている.ギリシア・ローマ文学による基礎教養が異教的だったこと(p.78など),ラテン語で思考することで,現実から一歩距離を置いて観察・考察する習慣が生まれたという指摘(pp.61--62)が興味深かった.2021/11/20

かんやん

1
モンテーニュの伝記。第一巻は誕生から結婚、隠棲まで。カトリックとユグノー派(プロテスタント)の血みどろの争いを背景に、エラスムス、ルター、トマス・モア、そしてもちろんモンテーニュの言葉がコラージュされる。さらに、ラブレー、シェイクスピア、セルバンテス。引用と考察と広範な知識からなる魅惑の一冊。当時のパリの街の匂いまでしてくる(良い香りではない)。欲を言えば、地図、絵画(肖像画、歴史画)、写真などがあれば、もっと立体的に楽しめただろう。ルーブル美術館のモナリザの隣に飾っているあるのは、誰の肖像画か?2015/02/26

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