内容説明
愛が溢れてゆく。悲しみが溢れてゆく。女たちの官能の海は、詩人の感性で音楽に変る。言葉という音楽に―。女と男の危険な五つの物語り。第一小説集。
感想・レビュー
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あつひめ
18
21年前の一冊だから、不倫でも声が聞きたなかなか聞けない・・・とか切実な思いがヒシヒシと伝わってくる。妻の苦しみ、愛人の苦しみ・・・女は女を憎むからどの作品も男はただオロオロとするばかり。何がきっかけか・・・って言えば男の先を考えない今が気持ちよければ・・・から始まったつまみ食いの関係。女はただ自分の元に引き寄せようと躍起になって心は砕けてしまう。まぁ・・・男と女はいつまでもこうして追いかけっこなのかも。金曜日のミストレス・・・妻と愛人の逆転発想は面白かった。2010/10/10
