内容説明
ご存知、シーナさんちの岳少年。男の自立の季節を迎えている。ローバイしつつ、ひとりうなずく父親シーナ。子と父のやさしい時代が終わり、新しい友情物語が始まる。大好評「岳物語」PART2。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カピバラ
18
学校の教材なので、読みました。岳の自我の芽生えや、まわりの家族の目が優しさにほんわかしました。2011/04/04
クボタ
13
図書館での不要本配布で貰った一冊。椎名誠は本の雑誌を以前購読していたので知ってるつもりだったが、彼の作品を読んだのは初めて。岳とは海外を巡ることが多いため常に接触は出来ないが、国内にいるときは愛情を持って接しているのがよく分かる。岳も今は成人しているだろうがどんな人間になったか興味深い。大人の岳物語でも書いて欲しい。2016/03/05
つんこ
7
多分男の子の親が読むともっと入り込めたのかも・・・。奥さんに対する尊敬の気持ちがそこはかとなく伝わってきた。2012/12/22
ゆうじぃ
6
久しぶりに椎名誠氏の本を読んだ。かなり昔に買って読んだのだが、今回、再読。やっぱり面白い。今の椎名家はよく知らないが、この書の中のお話は主人公もそれを取り巻く人々も生き生きと描かれていて、かなり前の著書ではあるが新鮮な感じがした。椎名氏独特の文章の効果かな・・・2016/09/28
ごろちゃん
5
ああ、切ない。 おとうがおとうでいられる期間の、なんと短いことか。 前回の「岳物語」は親子の愛情物語で、身体中からエネルギーを発散させている少年と、大きな背中を見せる父とのお話。 だが続編は違う。 最初っからもう分かっている。 息子の岳がどんどん成長し、自分を抜き、背中を向けて行ってしまうことが。 頭でいちよう理解している現実を、己のこととして受け止める作業。 その為の一冊です。 なかなか見ることが出来ない親子関係。 父の伝えたかった心はきちんと息子の中で息づいている、素敵な物語でした2014/09/16