日月潭の朱い花

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日月潭の朱い花

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087718676
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【第35回小説すばる新人賞受賞第一作】

デビュー作『楊花の歌』
Apple Books 2023年ベストデビュー作(歴史フィクション)
第12回歴史時代作家協会賞新人賞部門候補
第3回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞候補

【東山彰良さん推薦!】
本当の自分への逃走はこんなにも輝かしい

25歳のサチコは、不条理な派遣労働から逃れるように亜熱帯の台湾に渡り、偶然再会した在日コリアンのジュリと、台北の迪化街で暮らしていた。
誕生日の晩、サチコが古物商の革のトランクのなかに日本統治時代の台湾を生きた女学生の日記をみつけたことから、ふたりの生活は一変する。
普段は引きこもっていたジュリだったが、その日記を書いた女学生の行方調査に夢中になり、やがて大きな謎につきあたった。
それは、70年以上前、深山に囲まれた日月潭という湖で起こったある少女の失踪事件だった。
遠い昔に姿を消した少女を探す旅は、いつしかふたりのアイデンティティを求める旅につながってゆく――。

【著者略歴】
青波杏 (あおなみ・あん)
1976年、東京都国立市出身。近代の遊廓の女性たちによる労働問題を専門とする女性史研究者。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。22年『楊花の歌』で第35回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。

内容説明

25歳のサチコは、不条理な派遣労働から逃れるように亜熱帯の台湾に渡り、偶然再会した在日コリアンのジュリと、台北の迪化街で暮らしていた。誕生日の晩、サチコが古物商の革のトランクのなかに日本統治時代の台湾を生きた女学生の日記をみつけたことから、ふたりの生活は一変する。普段は引きこもっていたジュリだったが、その日記を書いた女学生の行方調査に夢中になり、やがて大きな謎につきあたった。それは、70年以上前、深山に囲まれた日月潭という湖で起こった、ある少女の失踪事件だった。遠い昔に姿を消した少女を探す旅は、いつしかふたりのアイデンティティを求める旅につながってゆく―。

著者等紹介

青波杏[アオナミアン]
1976年、東京都国立市出身。近代の遊廓の女性たちによる労働問題を専門とする女性史研究者。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。2022年、『楊花の歌』(『亜熱帯はたそがれて―廈門、コロニアル幻夢譚』改題)で第35回小説すばる新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シャコタンブルー

59
ある女学生の日記を発見したことで現代の台湾と日本統治時代の台湾が70年の時を超えて繋がる。親日と言われる台湾だが当時の歴史を改めて振り返ると複雑な心境に陥る。台湾人・朝鮮人への差別、偏見が蔓延していた時代。日本人が理解しようとしなかった彼等の心境。複雑に歪んで折り曲げられた感情がそこにある。その怨念が残酷で悲惨な事件をもたらす。日月潭に消えた少女の謎を追うサチコとジュリ。彼女達も自身のアイデンティティで悩み苦しみながらも真実を求める。深い霧が晴れた先の景色は悲哀で満ちていた。2024/08/20

信兵衛

22
日月潭という響きには魅了されますし、少女たちのシスターフッド的ストーリーは雰囲気が良く、読んでいて楽しい。 また、日本統治時代の台湾の様子には興味尽きません。2024/08/12

kum

21
日本統治時代に日月潭で起きたひとりの少女の失踪事件を軸に、台湾の現在と過去をつなぐ物語。偶然手にした少女の日記を手掛かりに事件の謎に迫るサチコとジュリの行く先には驚くべき真実が待ち受ける。日本統治時代を生きた人たちの心情はそれぞれに複雑でこの本から受ける印象が全てでもないだろうが、私たちは歴史を正しく知らなくてはいけないとあらためて思った。過去を追う旅はサチコとジュリのアイデンティティにもつながっていくが、2人の関係性の部分はちょっと盛り込みすぎのようにも感じた。2024/11/15

月をみるもの

17
ほかの人のレビューでも「台湾が好きなので、まったく予備知識なしで読み始めたら、あれよあれよという間にまったく違う世界に連れていかれた」という感想が結構あって、自分もまさにそのパターン。普段はネタバレまったく気にせず、むしろすでに読んだ人と感動を共有するために感想を書くんだけど、本作については例外としたい。予備知識なき人は幸いかな。とにかく最初のページを開くのだ。さすれば、あっという間に最終ページまでたどりつくであろう。2024/10/22

スイ

11
『楊花の歌』が良かったので、2作目も。 台湾で暮らす日本人サチコと、ルームシェアする在日コリアンのジュリが、偶然見つけた日記をきっかけに統治自体の台湾の女学生失踪事件を追いかける。 ミステリでもあるけれど何よりも、踏みにじられること、について描かれている。 大日本帝国が行った非道な行いは、今も痛みを残している。 侵略行為を行った加害国だ、とはわかっていても、わかっているどまりなサチコが己の“無邪気さ”が韓国朝鮮台湾の人々を傷つけたことに気づく時、私も恥ずかしさでいっぱいになった。 性加害、済州島四・三事件2025/04/25

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