地図と拳

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地図と拳

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  • サイズ 46判/ページ数 640p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087718010
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報





【紀伊國屋書店チャンネル】

【第 168 回直木賞受賞作】
【第 13 回山田風太郎賞受賞作】

「君は満洲とい
う白紙の地図に、夢を書きこむ」
日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った
細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土
地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野......。奉天の
東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生
きる。

ひとつの都市が現われ、そして消えた。
日露戦争前夜から第 2 次大
戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本 SF 界の新星が放
つ、歴史×空想小説。

内容説明

「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野…。奉天の東にある“李家鎮”へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。第168回直木賞、第13回山田風太郎賞受賞作。

著者等紹介

小川哲[オガワサトシ]
1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第三回ハヤカワSFコンテスト“大賞”を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第三八回日本SF大賞、第三一回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

724
「知略と殺戮」とか帯に書いてあったし、もっとバイオレンスな作品を想像していた。実際はベクトルが異なり、長大な年月を、様々な人物の視点で通過しながら、構成に頼らず、人物の描写や、示唆や暗喩に富んだ会話で引っ張る、まさに"小説"といった群像劇。一歩間違えば、歴史を駆け足でなぞっただけになりかねない、扱いの難しいカテゴリーに属するものに、著者の熱量と膨大な資料で幅と厚みを出した。読むほど味が出るスルメ本の香りはするけれど、今の基準で照らすと、そこまで凄惨さや毒気はなく、人によっては刺激不足で平坦に感じるかも。2023/02/06

ヴェネツィア

709
これまでに読んだ小川哲の作品の中では、圧倒的にNo.1である。ただ、登場人物も多い上にやや地味であり、展開もけっして速くないので(それでこんな大部のページ数になった)読んだ人の全てがこの意見に首肯するとは思わないが。物語は1899年の夏にはじまって1945年の夏に一応の幕を閉じる(+1955年、春の終章があるが)。舞台は満州である。この間、小説世界を支配するのは戦争の論理、軍隊の論理、そして部隊の論理である。登場人物たちはフィクションではあっても、そこにあり得たかもしれない者たちである。そして、⇒ 2024/10/25

starbro

598
第168回直木賞候補作、4作目(4/5)、直木賞発表前に何とか読めました。小川 哲、3作目です。満州国の歴史小説と言うと故船戸与一の大作『満州国演義』を思いだしますが、それとは全く異なりました。歴史小説という雰囲気ではなく、軍事構造学&都市工学空想小説という不思議な作品でした。私は未読の時点で周囲の評判から本命に推しましたが、マニアックな作品なので、本命は、『汝、星のごとく』に変更します。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/chizutokobushi/2023/01/18

パトラッシュ

583
狭い4つの島で閉塞して暮らすより、満洲という巨大な白地図に意のままに絵を描く。そんな夢とロマンに憧れて大陸へ渡った多くの日本人が出会いと別れを繰り返し、各章で物語と対峙することで重層的な群像小説として展開する。そこに出てくるのは男ばかりであり、誰もが手段を選ばず絶世の美女である満洲を手に入れようとする。いわば魔性の女に惚れ込んだ男が暴力的に奪い取ろうとした挙句、手ひどく振られるまでを描く恋愛小説とも読める。女に溺れる男はバカなのは永遠の真理だが、大日本帝国を滅ぼした文字通り傾国の美女だったのは間違いない。2023/03/16

Kanonlicht

436
日露戦争前から第二次大戦後にかけての半世紀、満州のある都市を舞台に、さまざまな人生が交錯する。登場人物たちは、非凡な才能を持ちつつも、歴史の中では表舞台に立つことがなかった名もなき一市民。あえてそれぞれの人生を描ききらないところに、あくまでも人物は歴史や国家、都市にとって一つの構成要素にすぎないという著者の考えがみえる。戦争という大きなうねりの中では、実際にこうした数々の濃密な人間ドラマが存在していたのだということに気付かせてくれる。2023/02/04

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