花盛りの椅子

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花盛りの椅子

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  • サイズ 46判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087717808
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

傷ついた古家具には、無数の命が仕舞われている。

緑生い茂る山の中、ぽつんと佇む「森野古家具店」。
そこには、過去の沁みこんだ被災家具たちが、各々の物語をたずさえ集まってくるのだった――。

職人見習いの「鴻池さん」が、家具に秘められた当時の記憶に触れる、感性ゆたかな連作短編集。

一.「花盛りの椅子」――東日本大震災
二.「巣籠り箪笥」――伊勢湾台風
三.「万祝い襖」――関東大震災
四.「焼土鏡」――阪神淡路大震災
五.「私たちの寝床」――再び、東日本大震災

【著者略歴】
清水裕貴(しみず・ゆき)
1984年千葉県生まれ。2007年武蔵野美術大学映像学科卒業。2016年三木淳賞受賞。2018年「手さぐりの呼吸」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞し、翌年に受賞作を改題した連作短編集『ここは夜の水のほとり』(新潮社)を刊行。写真家、グラフィックデザイナーとしての表現も精力的におこなっている。

内容説明

緑生い茂る山の中、ぽつんと佇む「森野古家具店」。そこには、過去の沁みこんだ被災家具たちが、物語をたずさえ集まってくるのだった―。傷ついた古家具には、無数の命が仕舞われている。職人見習いの「鴻池さん」が、家具に秘められた当時の記憶に触れる、感性ゆたかな連作短編。古家具を繕うたび、それぞれの「あの日」と接続する。

著者等紹介

清水裕貴[シミズユキ]
1984年千葉県生まれ。2007年武蔵野美術大学映像学科卒業。2016年三木淳賞受賞。2018年「手さぐりの呼吸」で「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞し、翌年に受賞作を改題した連作短編集『ここは夜の水のほとり』(新潮社)を刊行。写真家、グラフィックデザイナーとしての表現も精力的におこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

114
古家具、被災家具をリメイクする「森野古家具店」の職人見習いの鴻池さんが主人公の5つの連作短編集。台風、地震、津波、大雨などでボロボロになった家具を丁寧にリメイクし、その一部だけでも残し活用する。家具が持っている残存記憶を感じとることが出来る鴻池さんはその家具を使用していた人の想いに寄り添う。とても静かで淡々とした運びで進むがそれがとても心地よい。しみじみとしたいい話。これは鎮魂歌の役割も果たしている。2022/06/16

buchipanda3

112
震災の跡に緩やかに寄り添う短編集。少し幻想めいた世界観を見せるが、むしろその幻影はより現実的な切なさの輪郭をはっきりと浮かび上がらせていたように思えた。鴻池は被災した古家具を息を吹き返させるようにリメイクする職人。彼女が手にした古家具は生活を覚えており、と同時に無常な時間の経過も示す。それだけに失ったものが当人にとってどんな意味があったのか改めて気付かせ、心を揺らすのだ。植物を纏う椅子が森で佇む様子が目の前に広がる。前著でもそうだが森と水の見せ方が印象深い。生活と自然と共に記憶が緩やかに融け込んでいく。2022/02/14

紫綺

74
「森野古家具店」職人見習い鴻池さんが、被災家具に残る記憶に触れる五つの連作短編。東日本大震災、伊勢湾台風、関東大震災、阪神淡路大震災、失ったものの大きさを痛感。少々オカルトじみたところもあるが、梨木作品にも似たファンタジー感が心の痛みを和らげている。2022/04/17

天の川

67
静謐な空気をまとった本だ。鎮魂の祈りが込められているからか。千葉県の古家具店に勤める家具職人見習いの彼女が出会う被災家具。東日本大震災、伊勢湾台風、関東大震災、阪神・淡路大震災…。家具に込められた、災害によって命を奪われた人や尊厳を傷つけられた人の想いを感じ取る彼女。彼女が家具の再生に手を貸しながら、過去と現実のあわいに引き込まれていく感覚に、気持ちがざわつく。気負うことなく淡々と、再生しようとする家具達に手を貸す彼女は、これからも家具の声を感じ取るのだろう。2022/03/18

nyanco

62
「花盛りの椅子」なんとなくタイトルとジャケットに惹かれた一冊。震災で祖母を亡くした主人公、リメイク家具を生業とする彼女は、人と少し違う風景が見える。東北、熊本、伊勢湾、神戸、、、どんなに時間が経っても大切な人を失った傷みが消えることはない。 家具を作る、という仕事のシーンと不思議な出逢いを素直に受け止める彼女の描写がとても良い。情景描写が巧み、被災者の遺物が出てきても禍々しさを感じさせず、どの人物も愛しい。読後、心の奥がシンとする感覚、久しぶりでした。→2022/02/26

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