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  • サイズ 46判/ページ数 375p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087717488
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

はじめて彼女を殺したのはーー母親だった。
小学2年生の彼女を絶望的にまで殺し尽くしたのはーー
教諭である鈴木による性的虐待だった。
鈴木先生は6人の彼女を生みだすきっかけとなった。
17歳のときに彼女を犯し、完全に殺したのはーー
水原君と10人の仲間たちだった。
そのとき新たに2人、あるいはさらに多数の彼女が生まれた。

冬の札幌で、小説家・菱沼が出会ったのは、心に50の人格を宿す女だった。DV被害にあう女に手を差し伸べた男は、信じられないほど壮絶な彼女の過去を知ることに……。柴田錬三郎賞を受賞した作家が満身創痍で放つ、迫真の長編サイコスリラー。

【著者略歴】
花村萬月(はなむら・まんげつ)1955年、東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「百万遍」シリーズ、「私の庭」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『花折』など多数。

内容説明

出会ったのは、心に50の人格を宿す女。幼少の頃から過剰な性被害を受けてきた紫織。冬の札幌で、彼女に手を差し伸べた、小説家が見た地獄。迫真のサイコスリラー。

著者等紹介

花村萬月[ハナムラマンゲツ]
1955年、東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

188
花村 萬月は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。本書は、サイコスリラーと言うよりも、半分私小説的解離性同一性障害性交譚でした。本当に実在の人物に取材して書いたのでしょうか? https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-771748-8 【読メエロ部】2021/07/02

いつでも母さん

173
私の中に私が自覚する私以外の『誰か』がいて対話する事はあるよね。それとは違う知らない世界の話。満身創痍の作者が放つサイコスリラー。勿論、フィクションと受け止めつつそれでもしんどい。そしてくどい。正直かなり斜め読み。世界が自分の存在を蔑み居場所など何処にも無くて、それでも心や脳や身体の中に誰かがいて対話出来ることだけが自分の生の意味だとしたら…そう思うしかない私は紫織から違う場所で生きている事にホッとしてしまう酷い人間だろうか。もう花村萬月にお腹いっぱい。お薦めは出来ずごめんなさい。2021/05/23

Ayako

35
解離性同一性障害を扱った小説は多いものの、本作程、読み進めるにつれて気が重くなるものもなかなか無い気がする。小説家の菱沼は、クラブママの紫織と知り合う。やがて、会うたびに気質の変わる彼女に違和感を覚えた菱沼は、彼女の中には複数の人格が存在することを知る。この障害は、過去の強烈な体験から自分の身を守るために生じるものだという。徐々に明かされる紫織の壮絶な経験、そしてこの話のモデルとなった実在の人物がいるという事に衝撃を受けた。読み応えはあるものの、読むのにも覚悟が必要な一冊だ。2021/05/30

わむう

31
北海道にマンションを購入した小説家。クラブのママと知り合いになり、打ち解けていくが、接するうちに彼女が解離性同一性障害であることを知る。フィクションとのことですが、エピローグで花村氏が、彼女にはモデルがいて3年による取材をし、執筆したと書いてあるため、フィクションかノンフィクションどちらかの境界線がわかりませんでした。それも含めての創作物として楽しめました。2021/07/24

rosetta

27
★★★✩✩久しぶりの花村萬月。還暦すぎてもイマジナリーフレンドを持つ作家と何十人もの人格を持つ解離性同一性障害の女性の奇妙に歪んだ恋愛小説。作者はノンフィクションを再構成した小説であると後書きでまで書いているが、他人の人格が移り住んでくるなどと到底信じられないし、それらの人格が超常現象を起こす能力者だとはいっそう作り物としか思えない。何それレインボーマンじゃん。それでも丁寧な描写で動きの少ない(心の同様は最大限に振れ幅があるが)物語を飽きずに読ませる作者の力量は感じる。2021/10/04

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