もろびとの空―三木城合戦記

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もろびとの空―三木城合戦記

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  • サイズ 46判/ページ数 339p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087717402
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

この戦いは、「勇壮」なのか?

戦国末期、三木城当主の別所長治は、信長に反旗を翻す。
織田勢を率いる秀吉の猛攻に耐え、籠城戦が続くなか、飢えに苦しむ領民は、究極の選択へと追い込まれ……

米十俵のために握った薙刀で、家族を守るため、戦う覚悟を決める娘。
「死に損ない」と罵られ、次こそ死のうと、敵軍を斬りつづける武士。
「女らしさ」の呪縛に悩みながら、女武者組の指揮を執る別所家の妻。

華々しい合戦絵巻の裏側に存在した、ひたむきな生の物語。

【著者略歴】
天野純希(あまの・すみき)
1979年愛知県生まれ。愛知大学文学部史学科卒業。2007年、『桃山ビート・トライブ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年に『破天の剣』で中山義秀文学賞、2019年に『雑賀のいくさ娘』で日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。他の著作に、『青嵐の譜』『覇道の槍』『蝮の孫』『信長嫌い』『有楽斎の戦』『もののふの国』『信長、天が誅する』『紅蓮浄土 石山合戦記』『乱都』など多数。

内容説明

戦国末期、三木城主の別所長治は、信長に叛旗を翻す。織田勢を率いる秀吉の猛攻に耐え、籠城戦が続くなか、飢えに苦しむ領民は、究極の選択へと追い込まれ…華々しい合戦絵巻の裏側に存在したひたむきな生の物語。

著者等紹介

天野純希[アマノスミキ]
1979年愛知県生まれ。愛知大学文学部史学科卒業。2007年、『桃山ビート・トライブ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年に『破天の剣』で中山義秀文学賞、2019年に『雑賀のいくさ姫』で日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とん大西

134
籠城戦-言葉の響き以上に繰り広げられる凄惨と壮絶。織田に反旗を翻した古豪・別所家。司令官・秀吉の報復が東播磨の平穏を破る。焼かれる家や田畑、奪われる財。子は拐われ、女は凌辱され、男は斬られ…。必死の加代らが逃げ込んだ三木城。生と死-巨大な籠が7千の民と別所家の過酷を刻む。一掴みの米はいつしか一口になり、ついには一粒も給されることなく…。家畜、虫を、木の皮を食い…飢えを凌ぐ民。民を顧みず己の腹を満たす上級将校。死んだら楽になれる…のに食う、そして生きようとする。健気な加代らの命のドラマ。圧倒、圧巻です。2021/02/24

ずっきん

76
「三木の干殺し」秀吉による二年にも及ぶ兵糧攻めにあった三木城の籠城戦が題材。籠城の恐ろしさが毛ほどの容赦もなく描かれていく。戦の惨たらしさにこれほど焦点をあてた戦国エンタメがあっただろうか。だが、百姓の娘加代、女武者を組織する波、臆病者となじられる伊織、登場人物たちのなんと力強く物語のドラマチックなこと。天野氏は史実という皿に載せた人間を描き出すのが本当に上手い。嘆き、葛藤し、たとえ哀しい結末への道を選んだとしても、そこには愛とロマンがある。ああ、だから天野作品を読むんだなあ。すっごくよかった。2021/12/29

なゆ

71
織田から離反し毛利についたことで、秀吉率いる軍からの長きにわたる兵糧攻めで落とされた三木城。若き城主別所長治は叔父兄弟(吉親と重宗)の対立に翻弄されてしまったのか。2年近くもの兵糧攻めの話だけに極限まで飢餓に向かうのを読むのは辛かった。女武者組を率いる、吉親の妻の波の生き様が凄かった。その姿はもう最後の最後まで。涙なくしては読めない。開城が決まってからが、実に読み応えあった。とても悲しい結末だが、加代たちのその後に希望が。どんなに壊されてもどうにか立ち直る、民の逞しさよ。それに比べて武士というのは…。 2021/10/16

シャコタンブルー

68
凄まじい合戦とは刃と刃で戦うことだけでは無い。三木城合戦は秀吉の2年もの兵糧攻めにより飢え死にが相次ぎ、最後は”あの肉”まで食べる壮絶さ・・。父と母を戦により亡くした16歳の加代が女武者組に抜擢され三木城の守護に付く。彼女が見たものは「播州武士の矜持、名門別所家の誇り」では無く、憐れで愚かな武士の姿だった。自己顕示欲の塊のような吉親、この男のために多くの民百姓や武士が死んでいく場面では憤怒し、長治一族が自決する場面では塁々と涙が落ち悲嘆に暮れた。敗戦の荒廃の中どんな状況でも生き抜く加代の力強さに感銘した。2021/02/21

巨峰

62
歴史にifはない。後戻りも取り返しもつかない。戦国史上最も悲惨な城攻めの一つ、三木城合戦も、後世の目でみたら何であんな選択をしたのかわからないけど、その時はそれが正しいと思ったのだろう。そして、いつの時代も、政治の間違った選択で苦しむのは民である。2021/07/24

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