紅蓮の雪

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紅蓮の雪

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  • サイズ 46判/ページ数 313p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087717389
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

伊吹の双子の姉・朱里は20歳の誕生日を向かえた日、なんの前触れもなく自殺した。朱里の遺品の中から大衆演劇「鉢木座」の半券が見つかり、それが死ぬ前の最後の足取りであることを知った伊吹は、少しでも真相に迫るべく一座の公演に行った。公演後、座長に詰め寄る伊吹の姿を見た若座長の慈丹は、その容姿を見初め、入団を強く進めた。伊吹は何か手がかりが掴めるのではと入団を決意し、以降、訓練と舞台に追われながらも、「女形」としての人気も得始めていた。そんなある日、ひょんなことから両親と鉢木座との繋がりが露見することに。それは鉢木座の過去に秘められた禁断の事実だった……。血脈に刻まれた因縁、人間の最果てと再生を描いた問題作。

【著者略歴】
遠田潤子(とおだ・じゅんこ)
1966年、大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。2009年「月桃夜」で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。著書に『アンチェルの蝶』(第15回大藪春彦賞候補)『冬雷』『蓮の数式』『ドライブインまほろば』(第22回大藪春彦賞候補)『廃墟の白墨』『銀花の蔵』(第163回直木賞候補)『雨の中の涙のように』などがある。

内容説明

姉の朱里が自殺した。その最期の足取りを追って伊吹は大衆演劇の鉢木座に向かうが、若座長・慈丹に見初められ、奇しくも伊吹は女形として入団することに。稽古と舞台に追われながら、伊吹は姉の死の真相を探る。やがて、鉢木座の過去に秘められた禁断の事実を知ることになり…。血脈に刻まれた因縁。「約束」は果たされたのか?

著者等紹介

遠田潤子[トオダジュンコ]
1966年大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。2009年「月桃夜」で第二一回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2012年『アンチェルの蝶』が第一五回大藪春彦賞候補に。2016年文庫化された『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ二〇一六年度文庫ベスト10」第一位に選ばれる。2017年『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ二〇一七年度ベスト10」第一位となり、『冬雷』が第一回未来屋小説大賞を受賞、2018年には第七一回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補に。2019年『ドライブインまほろば』が第22回大藪春彦賞候補、2020年『銀花の蔵』が第163回直木賞候補となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ウッディ

230
父と母から疎まれ、無視されきた双子の姉弟の朱里と伊吹。二人で助け合い生きてきたが、朱里がいきなり自殺する。残された伊吹は朱里が亡くなる直前に立ち寄った大衆演劇・鉢木座の舞台を観に行き、そこで若座長にスカウトされ、女形として舞台に立つ。自分たちの出生の秘密、両親の過去を知った伊吹は・・?大衆演劇の演目に絡めたドロドロの愛憎劇は、ザ・遠田潤子の世界でした。それにしても母親の無責任さと、子供への仕打ちは許せない気持ちでした。母の呪縛から解き放たれた伊吹がどんな役者に成長するのか、希望の持てるラストが救いでした。2021/08/18

タイ子

194
これが遠田作品、面白いと言ったら御幣があるだろうか。いや、小説に留まって欲しい人間模様だからあえて面白いと言わせて頂く。物語の背景に大衆演劇という世界観の違うものを併せた遠田さんに敬服。双子の姉弟、姉は自殺、真相が判らないまま弟は大衆演劇の女形になることに。ハテナマークが頭の中でグルグル、少しづつ解けていく疑問。解けていくに従って言いようのないザワザワ感が広がっていく。禁忌であるがゆえに幸せを知らなかった人間がいる。血脈の忌まわしさに狂わされた人生がある。とんでもない物語を読んだ。でも、やっぱり面白い。2021/03/04

fwhd8325

187
こんなにドロドロした物語だとは思っていませんでした。遠田潤子さんの「雨の中の涙のように」が面白かったのでこの作品も読んでみたのですが、面白いです。全く違った作風ですが、読者を刺激する点では共通しています。芸人ならでは世界観が一時代前のようでもあるけれど、一方でBLのような感覚もあって、とにかく刺激的でした。2021/03/31

のぶ

183
近年、新作は欠かさず読んでいる遠田さんだが、本作で筆力を改めて確信した。主人公は伊吹という男性で、双子の姉の朱里がいた。物語は朱里が20歳の誕生日を向かえた日、自殺するところから始まる。謎を残しながら、伊吹は大衆演劇、鉢木座の劇団員として人生を踏み出す決意をする。鉢木座は朱里が死ぬ間際に公演を見たと思われる劇団だった。伊吹は若座長の慈丹に容姿を見初められ、女形として活躍していく事になる。一方で朱里の自殺の真相を探っていた伊吹は、その秘密を知る事になる。真実にはやり切れないものがあったが、読ませる話だった。2021/02/21

ちょろこ

171
吐息の一冊。読後、思わず吐息がもれた。何度もギュッと心を締め付けられる感覚、苦しみにのみ込まれそうな感覚。これこれ!久々の遠田劇場だ。親の愛を得られなかった理由、秘密とは…伊吹達の苦しみに連れ出された世界は苦、美、紅、白の世界。随所でしぼりだされる苦しみは痛み一色の真紅の血を思い浮かべるほど。子には何の罪もないのに親を選べず、身勝手さに左右される人生のつらさがのしかかる。慈丹の存在に救われたな。匂いたつような美を感じる大衆演劇の世界、降り止まぬ純白の紙雪。雪が血を苦しみを何もかもを覆い尽くせ!そう願った。2021/03/20

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