出版社内容情報
伊吹の双子の姉・朱里は20歳の誕生日を向かえた日、なんの前触れもなく自殺した。朱里の遺品の中から大衆演劇「鉢木座」の半券が見つかり、それが死ぬ前の最後の足取りであることを知った伊吹は、少しでも真相に迫るべく一座の公演に行った。公演後、座長に詰め寄る伊吹の姿を見た若座長の慈丹は、その容姿を見初め、入団を強く進めた。伊吹は何か手がかりが掴めるのではと入団を決意し、以降、訓練と舞台に追われながらも、「女形」としての人気も得始めていた。そんなある日、ひょんなことから両親と鉢木座との繋がりが露見することに。それは鉢木座の過去に秘められた禁断の事実だった……。血脈に刻まれた因縁、人間の最果てと再生を描いた問題作。
【著者略歴】
遠田潤子(とおだ・じゅんこ)
1966年、大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。2009年「月桃夜」で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。著書に『アンチェルの蝶』(第15回大藪春彦賞候補)『冬雷』『蓮の数式』『ドライブインまほろば』(第22回大藪春彦賞候補)『廃墟の白墨』『銀花の蔵』(第163回直木賞候補)『雨の中の涙のように』などがある。
内容説明
姉の朱里が自殺した。その最期の足取りを追って伊吹は大衆演劇の鉢木座に向かうが、若座長・慈丹に見初められ、奇しくも伊吹は女形として入団することに。稽古と舞台に追われながら、伊吹は姉の死の真相を探る。やがて、鉢木座の過去に秘められた禁断の事実を知ることになり…。血脈に刻まれた因縁。「約束」は果たされたのか?
著者等紹介
遠田潤子[トオダジュンコ]
1966年大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。2009年「月桃夜」で第二一回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2012年『アンチェルの蝶』が第一五回大藪春彦賞候補に。2016年文庫化された『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ二〇一六年度文庫ベスト10」第一位に選ばれる。2017年『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ二〇一七年度ベスト10」第一位となり、『冬雷』が第一回未来屋小説大賞を受賞、2018年には第七一回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補に。2019年『ドライブインまほろば』が第22回大藪春彦賞候補、2020年『銀花の蔵』が第163回直木賞候補となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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