霧の彼方 須賀敦子

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霧の彼方 須賀敦子

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  • サイズ 46判/ページ数 470p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087716719
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

生涯にわたり信仰と文学の「コトバ」に共振し、晩年に稀有な作品を遺した須賀敦子。
没後二十二年たっても読者を惹きつけてやまない作家の、魅力の源泉とは。
須賀敦子の「霊性」に、同じ情熱をもって迫る本格評伝。

宮沢賢治、川端康成、ウンベルト・サバ、ナタリア・ギンズブルグ、マルグリット・ユルスナール、シャルル・ペギー、ダヴィデ・マリア・トゥロルド、聖カタリナ、聖フランチェスコ、友人マリア・ボットーニ、親友しげちゃん、父、そして夫ペッピーノーー。
詩人、小説家、カトリック左派の実践的思想家、中世の聖人、愛する人たち。
さまざまな出会いによって導かれた、「たましい」の旅を描く。

【目次】
第一章 書かれなかった言葉
第二章 不得意な英語と仏教
第三章 人生の羅針盤
第四章 二人の聖女
第五章 母の洗礼
第六章 夢幻のカテドラル
第七章 レジスタンスの英雄
第八章 終わらない巡礼
第九章 ペルージャへの招き
第十章 文筆家の誕生
第十一章 ローマと新教皇
第十二章 ダヴィデ・マリア・トゥロルド
第十三章 ミラノへの階梯
第十四章 ある幼子の物語
第十五章 言葉という共同体
第十六章 エマニュエル・ムーニエと『エスプリ』
第十七章 内なるファシスト
第十八章 ほんとうの土地
第十九章 悲しみの島
第二十章 ゲットとウンベルト・サバ
第二十一章 川端康成と虚構の詩学
第二十二章 二度の帰国
第二十三章 ダンテを読む日々
第二十四章 見えない靴、見えない道
第二十五章 トランクと書かれなかった言葉

あとがき
人名索引

【著者略歴】
若松英輔(わかまつ・えいすけ)
批評家、随筆家。1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 ーー求道の文学」で第14回三田文学新人賞を受賞。16年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』で第2回西脇順三郎学術賞を受賞。18年『詩集 見えない涙』で第33回詩歌文学館賞を受賞。同年『小林秀雄 美しい花』で第16回角川財団学芸賞を受賞、19年に第16回蓮如賞を受賞。他の著書に『井筒俊彦ーー叡知の哲学』『霊性の哲学』『イエス伝』『詩集 燃える水滴』などがある。

内容説明

信仰と書物。それらの「コトバ」に彼女の「たましい」は燃え上がり、書くこと、生きること、祈ることはひとつになった。没後二十二年たっても読者を惹きつけてやまない作家、須賀敦子。その「霊性」に、同じ情熱をもって迫る本格評伝。

目次

書かれなかった言葉
不得意な英語と仏教
人生の羅針盤
二人の聖女
母の洗礼
夢幻のカテドラル
レジスタンスの英雄
終わらない巡礼
ペルージャへの招き
文筆家の誕生
ローマと新教皇
ダヴィデ・マリア・トゥロルド
ミラノへの階梯
ある幼子の物語
言葉という共同体
エマニュエル・ムーニエと『エスプリ』
内なるファシスト
ほんとうの土地
悲しみの島
ゲットとウンベルト・サバ
川端康成と虚構の詩学
二度の帰国
ダンテを読む日々
見えない靴、見えない道
トランクと書かれなかった言葉

著者等紹介

若松英輔[ワカマツエイスケ]
批評家、随筆家。1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代―求道の文学」で第14回三田文学新人賞を受賞。16年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』で第2回西脇順三郎学術賞を受賞。18年『詩集 見えない涙』で第33回詩歌文学館賞を受賞。同年『小林秀雄 美しい花』で第16回角川財団学芸賞、19年に第16回蓮如賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

91
須賀敦子の著作物を深く理解したい人向けの本。「信仰を抜きにした須賀敦子を語っても、蝉の抜け殻を見るようなもの」という視点で書かれており、一般の読者にキリスト教の中世哲学から現代神学までの理解ができないと、須賀敦子の姿の奥にある「霧の向うの世界」を見ることはできないものになっている。いちおう須賀の愛読者を自認していたけれど、私の信仰心がないせいか、この本は非常にハードルの高いものになった。ちょっと高尚すぎます。2021/05/08

KAZOO

87
若松さんによる須賀敦子論です。若松さんは小林秀雄、井筒俊彦、神谷美恵子などについての作品をものにしていられます。が、須賀さんと神谷さんのものはどちらかというとキリスト教関連のところからきているのだと思います。わざわざイタリアまで行って須賀さんの足跡を訪ね歩いたりされています。本当によく作品を読み込んでいると感じました。私も須賀さんの全集は読んでいるのですがここまではとても、という感じです。2022/11/08

kaoru

42
須賀敦子の生涯を「霊性」の視点から読み解く若松氏の力作。父豊治郎、夫ペッピーノ、ダヴィデ神父といった彼女の人生に大きな影響を与えた人びとを横糸にシャルル・ベギー、シモーヌ・ヴェイユ、ハンナ・アーレントなどの哲学者と須賀の思想的つながりが描かれ、遠藤周作や内村鑑三も言及される。本書を読むと晩年の須賀が「宗教について書きたい」と言っていた思いが実感となって迫ってくる。カトリックの信仰は須賀の一生を通じて彼女を照らす光だった。須賀敦子の精神の軌跡を丹念に誠実に追った著作だが、不勉強な私には再読が必要だと痛感。2020/09/11

aika

41
生前に親交のあった人々が著してきた評伝とは一線を画す、信仰という、目に見えない人格の核心を取り出すことで須賀敦子その人の精神の歩みを追体験する類を見ない作品だと感じます。戦後の焼け野原で、誰しもが精神的に彷徨った時代において、自身で選びとったカトリックの信仰に、文学に、ミラノのコルシア書店での日々に、そしてペッピーノと家族に、どれほど生きることが支えられたのか、この目で場面場面を目撃したかのようでした。遠藤周作と須賀を繋ぐ見えない糸を丁寧に紡ぎだした章も、著作を読むだけでは分からない新しい発見があります。2022/03/08

ネギっ子gen

39
「高尚なる勇ましい生涯」を送った、須賀敦子の評伝。【夫を喪ったあとの手紙から】<私の恋は?行きつ戻りつ。私はとてもおばあさんになってしまって、もうダメと思う日と、いやァまだまだという日とがあります/もう私の恋は終わりました。その人をみてもなんでもなくなってしまった。これでイチ上り。一寸淋しいきもちだけれどしずかで明るいかんじも戻ってきました。今はふうふう言って本を読んだりしています>。意外な一面。なんか、新鮮な感じ……では、わたしも(諸事情で、ここは削除)、今はふうふう言って本を読んだりしていきましょう⇒2020/10/30

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