出版社内容情報
アイヌの母と和人の間に生まれ、幼くして孤児となったチカップ。17世紀を舞台に、キリシタン一行と共に海を渡った女性の一生を描いた叙事小説。津島文学の集大成であり、最後の長編小説。遺作。
内容説明
アイヌの母と日本人の間に生まれたチカップ。幼くして孤児となった少女はキリシタンに出会い、兄と慕う少年・ジュリアンら一行と共に海を渡り、新天地をめざす。母から聴いたアイヌの歌を支えに、異国からまだ見ぬ故郷のえぞ地に想いを馳せる。強く、ひたむきに生きる女性の一生を、壮大なスケールで描いた著者渾身の叙事小説。
著者等紹介
津島佑子[ツシマユウコ]
1947年、東京都生まれ。白百合女子大学卒業。『寵児』で第17回女流文学賞、『光の領分』で第1回野間文芸新人賞、『黙市』で第10回川端康成文学賞、『夜の光に追われて』で第38回読売文学賞、『火の山』で第34回谷崎潤一郎賞、第51回野間文芸賞、『黄金の夢の歌』で第53回毎日芸術賞受賞。2016年2月18日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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