ジャッカ・ドフニ―海の記憶の物語

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ジャッカ・ドフニ―海の記憶の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 459p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087716610
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

アイヌの母と和人の間に生まれ、幼くして孤児となったチカップ。17世紀を舞台に、キリシタン一行と共に海を渡った女性の一生を描いた叙事小説。津島文学の集大成であり、最後の長編小説。遺作。

内容説明

アイヌの母と日本人の間に生まれたチカップ。幼くして孤児となった少女はキリシタンに出会い、兄と慕う少年・ジュリアンら一行と共に海を渡り、新天地をめざす。母から聴いたアイヌの歌を支えに、異国からまだ見ぬ故郷のえぞ地に想いを馳せる。強く、ひたむきに生きる女性の一生を、壮大なスケールで描いた著者渾身の叙事小説。

著者等紹介

津島佑子[ツシマユウコ]
1947年、東京都生まれ。白百合女子大学卒業。『寵児』で第17回女流文学賞、『光の領分』で第1回野間文芸新人賞、『黙市』で第10回川端康成文学賞、『夜の光に追われて』で第38回読売文学賞、『火の山』で第34回谷崎潤一郎賞、第51回野間文芸賞、『黄金の夢の歌』で第53回毎日芸術賞受賞。2016年2月18日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

44
ジャッカ・ドフニとはサハリン(樺太)先住民族ウィルタ語で「大切なものを収める家」の意味。17世紀の切支丹迫害で日本を脱出し、マカオさらにジャワまで流離ったアイヌ人女性・チカップ(アイヌ語で鳥の意)の一生が語られる(史実に基づき歴史上のモデルもいるようなので歴史小説といってもよい)。民族・宗教に対する差別/非寛容の日本社会を拒否し、全てを許しあえる親密圏=家を求め続け世界を漂泊した一生。と書くと、悲壮な覚悟や壮絶な生活が想像されるが、心地よい物語の<語り>に乗せられて、暖かで親愛に満ちた気持ちに満たされる。2016/06/03

ちょき

43
太宰治の娘という宿命を背負い、自らの死期を自覚しつつ全身全霊で書いた小説であると感じた。アイヌという出自の娘の一生、存在感を小説内に止めたかったのだろう。問題は自分のアイヌへの憧憬が足りないことと、読書力の弱さだと思う。ただ風景が流れただけの小説となってしまった。文学史上には残るかも知れない小説だが私の心には残らない、そんな印象で誠に申し訳ない気持ちで一杯になってしまった。津島さんの背負ってきた荷物が重すぎる故に私には背負いきれない。これからも恐らくは津島さんの小説は読むことはないだろうなと自覚した。2016/08/14

燃えつきた棒

31
7月25日に「津島佑子の文学──未来へ向けて」のイベントがあるので、その前に何か読んでおこうと思い手に取った。 津島さんが亡くなって、もう8年になる。 津島さんの遺作となったこの本に、やっとたどり着いた。 さっそく津島さんが身に纏ったその悲しみに同期する。/ 不慮の事故で幼い息子を亡くしたシングルマザーの「わたし」の現在の物語と、アイヌと和人との間に生まれた孤児チカ(チカップ)とチカが兄のように慕うジュリアンの漂流の物語(十七世紀)とが時空を超えて交互に綴られてゆく。 チカとジュリアンは、→2024/07/22

yumiha

29
『ジャッカ・ドフニ』は、大切なものを収める家、という意味を持つ。世間では見向きもされず見過ごされてきたけれども、作者津島佑子にとっての大事にしたい物や記憶を書き残したかったのが、本書なのではないか?「ノックルンカ」というカムイ・ユカラで歌われる老巫女に自分を重ねていたのかもしれない。「ここはアイヌ・モシリ、人間の大地、わたしはシサム(隣人)」と繰り返しながら、自分はアイヌではないけれども、アイヌの暮らしや思想の豊かさを残しておきたいという思いだったのではないか。2016/08/02

yamahiko

22
自分の根っこを最期まで大切に守り抜いた女性の一生を豊かな言葉で紡いでいる作品でした。2016/09/18

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