出版社内容情報
バレーバカの天才セッターやプレッシャーに弱いエースが集う凸凹チーム清陰と県内最強エースが率いる常勝校・福蜂。春高行きの切符をかけた熱い戦いが今始まる──。大人気シリーズの続編登場!
内容説明
天才セッター・灰島、発展途上のエース・黒羽の一年生二人を擁し、いよいよ本格始動した清陰高校男子バレー部。“春高バレー”福井県代表の座を懸け、県内最強エースアタッカー・三村率いる福蜂工業と正面対決!シリーズ待望の新作登場。ウェブ連載人気ナンバー1の青春スポーツ小説!
著者等紹介
壁井ユカコ[カベイユカコ]
沖縄出身の父と北海道出身の母をもつ信州育ち。学習院大学経済学部経営学科卒業。第9回電撃小説大賞(大賞)を受賞し、2003年『キーリ―死者たちは荒野に眠る』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
179
ありそうで意外とあまりない?バレーボール青春小説の第2弾ですが、どうしたコトか前作を何もかも大きく上回っており、作者さんの‘ヤル気’がガンガン伝わってくる素晴らしい感動熱血作品でした。前作でしっかりとキャラが確立し安定しているので、今作は完全にバレーボールのシーンにかなり集中して描かれているのが十二分に伝わります。よくぞここまで、バレーボールの臨場感を描いてくれたなぁと驚くばかりです。時折、高校生らしいちょっとしたラブコメテイストもほどよく書かれており、その息抜き感も抜群です。今後の続編に期待大ですね。2016/01/10
takaC
112
春高本戦(1月ってこと?)編はないの?読みたいのだが。2016/10/30
ひめありす@灯れ松明の火
91
丁度バレーボールの国際試合をやっているので、とってもタイムリーに読めました。ああ、よい青春でござった。青いんだけど、黒くて。この時期の男の子達の面倒くさいくっついたり離れたり、依存したりしなかったり、遠回りしたり強引だったりする感じが何ともいえず。今回は2,43のその0,03をちゃんと見据えられた人間が印象的でした。一番きっと、強かったんだ。誰より遠くて、誰より届かなくて。翼はない。統べる力もない。だけど、その高さの意味を。絶望を。渇望を。ボールと、仲間の力を。誰よりも知って、信じられた人が、強かったんだ2015/08/29
Ame
86
文庫が待ちきれずに買ってしまったシリーズ続編。今度は最初から最後までちゃんとバレーしていたのが良かった。それも前作までの下地があってこそだと思う。途中リタイアせずに読んでて良かった!どの試合も手に汗を握るものばかりで、紙面を通してこちら側にまで会場の熱気や白熱した試合風景が伝わってくる凄まじい文圧だった。特に小田主将の見せ場では興奮のあまり鳥肌が立った。惜しむべきは男子同士の含みある会話や熱っぽい友情に気色悪さを感じてしまうところだけど、それを差し引いても彼らの成長と青春を追い続けてみたい魅力ある作品。2015/11/01
りょうじ
83
涙がでました。本当に良い作品で勝ったチームに感動しましたが負けたチームに涙流しました。応援の垂幕の文字を読んだ瞬間目が熱くなりました。県内の代表が決まり全国大会へ続編がでればいいなー2015/10/26