出版社内容情報
集英社・神永学10周年記念作品。江戸の世に、赤い眼で死者の魂を見る憑きもの落としがいた──。『心霊探偵八雲』の祖先登場の新シリーズ開幕! 全ての読者に贈る極上のエンターテインメント小説。
内容説明
絵師を目指す八十八の姉が奇妙な行動をとるようになった。幽霊の類の仕業らしく、話も通じない。困った八十八は憑きもの落としの名人に会いに行った。その男は肌が異様に白く、両眼に赤い布を巻いていた。死者の魂が見えるという破天荒な男に惹かれ、八十八は共に数々の事件に関わっていく―。
著者等紹介
神永学[カミナガマナブ]
1974年山梨県生まれ。日本映画学校卒。2003年「赤い隻眼」を自費出版。同作を大幅改稿した「心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている」で2004年プロデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
91
八雲のご先祖様?頃は江戸末期。霊が見える赤眼の持ち主・浮雲が「憑き物落とし」として活躍する3編。時代物でもテンポ良い筆運びは変わらず、あっという間に読み終えた。とはいえ八雲シリーズに比べると、現実味が少ないぶん怖さ控えめ。浮雲にもいろいろ過去があるようで、こちらもシリーズが続くようだ。ZUNKOさんのイラストが美しい。2016/02/07
優希
76
面白かったです。赤い瞳の憑き物落とし浮雲。見えざるものが見える瞳には何が写っていたのか気になりました。幕末を舞台に繰り広げられる心霊奇譚は時代的に雰囲気があるのを感じます。まさかの土方さん登場も新選組ファンとしては嬉しいところ。短編ですが完結ではなく、布石を落としていくので続きも出たら読んでみたいと思いました。八雲の先祖ということなので、1作しか読んだことのない八雲も読みたいですね。2015/11/30
みかん🍊
66
『心霊探偵八雲』シリーズですが、八雲ではなく浮雲、時は江戸時代幽霊がみえる両目が赤い浮雲が八十八が持ち込む奇妙な事件を解決していく。八雲シリーズはまだ読破していないのに先にこちらを読んでしまいました。八雲の先祖であろうぶっきらぼうで実は情に厚い浮雲、時代物ですがサクサク読めました、まだまだ謎もありこちらもシリーズ化していきそうです。2015/01/28
星群
64
シリーズ一作目。『心霊探偵八雲』がずっと気になってて、いざ着手しょうと思ったんだけど、このシリーズも面白そうと台風がいきなり進路方向を変える様に、こちらから乗り出しました。読みやすく、さくっと読めます。赤眼の浮雲をはじめ、画家志望の八十八、薬屋の土方、妖艶な玉藻、そして狩野遊山、、気になる人ばかりでこれからが楽しみです。あと、個人的には『赤眼の理』の脱糞のくだりがツボです。2024/11/06
Yuna Ioki☆
57
211-14-14 久々の神永学作品(*˘︶˘*).。.:*♡八雲君のご先祖様といっても幕末あたり。八雲君の父親は非情な人物設定のはずではなかった?(¯―¯٥)ストーリーはまだこれからかな。。。赤い瞳が綺麗だと言う人多すぎ(笑)2015/01/14
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