ミチルさん、今日も上機嫌

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087715613
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

美魔女と呼ばれるミチルはバツイチの45歳。諦めきれない厄介な世代。人生初、恋人に裏切られ、仕事まで失った自己中女が、地味なバイト仕事を通じて様々な人達と接し、今後の人生の活路を見出していく。

内容説明

恋を謳歌し、気ままなシングルライフを満喫する山崎ミチル・45歳。ところが生まれて初めて男に裏切られ、おまけに仕事まで失った。残されたものは元夫が譲ってくれたマンションと僅かな貯金だけ。やむなく始めた地味なアルバイト。そこで出会ったのは、個性豊かな愛すべき老若男女たち。彼らとの交流で、どん底バブリー女が手に入れた希望の切符とは―。

著者等紹介

原田ひ香[ハラダヒカ]
1970年、神奈川県生まれ。2006年「リトルプリンセス2号」で第三十四回創作ラジオドラマ脚本懸賞公募(現・創作ラジオドラマ大賞)の最優秀作受賞。2007年「はじまらないティータイム」で第三十一回すばる文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

245
古き良き?懐かしの80年代をバブリーに生きてきたアラフィフ女性の生きざまをコミカルで、時折切なく書きあげたお話です。読んで共感できる読者層も決して少なくはないだろうなぁと感じながら、読み進めていました。バブリー女性が今のこの時代に、どんなキモチ、どんな考えで生きているか、そしてこれからをどう過ごしていこうとしているのかが、ある意味パワフルに描かれています。決して過去の時代、栄光にすがるのではなく、その時代に生きてきた自分に胸を張って、サラリと自分を振り返る、そんな懐の深いステキなオトナになりたいものです。2015/12/30

takaC

131
ミチルさんは上機嫌かもしれないけど、読んだ自分は not 上機嫌。(不機嫌とは言わないが)2017/06/10

みかん🍊

98
バブル時代の生き残り、モテ期を過ごし好きかってに生きてきたミチルさん、美魔女と言われてきたのに失恋して仕事も辞めて引き籠り生活、最初は好きになれないいやな女と思っていたが、チラシ配りの仕事を始めたところから意外にいいコやん、と変わってきた。最強の時代を生きてきた彼女も自分が見られる側でなく見守る側にまわるという事に気づいた様で子供を持つと自然と立場が変わるが勝手気ままに過ごしてきたミチルは今やっと転換期を迎えたのかも。2017/12/27

ねむねむあくび♪

79
面白かった~。バブル世代の美魔女は、なんでこんなに前向きなんだろう。林真理子さんを思い出す。バブル世代に限らず、いつの世も若い女の子がちやほやされるのは、当然。柚木さんの『その手を握りたい』にも描かれていた日本中が浮かれていた時代。団塊の世代のようにバブル世代も、過去の時代としてどんどん現代の目線で描かれるのだ。過去を振り返りつつも節約し、ポスティングや人の為に動き出す45歳のミチルが前向きでタフで可愛らしくも思える。きっと私たちバブル世代は50代でも60代でも、無駄に元気で、あがいて生きていくんだろうな2015/06/13

あじ

77
良き時代を振り返る事は、人にとって必然と言える。生きる為に人は思い出を持つものだから。しかし余韻に浸かり過ぎてふやけてしまうと、現実を直視する事を拒んでしまう。曇った鏡では未来を見通す事はおろか、ありのままの己さえ写し出せない。失ってしまった物の多さを知る浦島太郎のようにならない為には、曇りを拭って鏡の中の自分と向き合う。受容。それが出来ればいつでもそこからが再出発点になるのではないだろうか。遅いなんて事はないはずだ。私もしっかり前を見据えて、地に足をつけなくては。焦りを感じる事に一抹ではない不安を覚える2014/08/19

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