岳飛伝〈８〉龍蟠の章

北方 謙三【著】

集英社（2014/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 348p／高さ 20cm
• 商品コード 9784087715514
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

中華の外の地域で変化が起きていた。西遼では耶律大石が死に、南方では秦容が街を拡大した。同じく南方に来て、基盤作りを始めた岳飛を南宋の軍が狙う。また梁山泊水軍を韓世忠軍が襲った。

著者等紹介

北方謙三［キタカタケンゾウ］
１９４７年唐津市生れ。中央大学法学部卒。８１年『弔鐘はるかなり』でデビュー。８３年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、８５年『渇きの街』で日本推理作家協会賞、９１年『破軍の星』で柴田錬三郎賞、２００４年『楊家将』で吉川英治文学賞、０６年『水滸伝』全１９巻で司馬遼太郎賞、０７年『独り群せず』で舟橋聖一文学賞、１１年『楊令伝』全１５巻で毎日出版文化賞特別賞を受賞。１３年柴綬褒章受章（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[榊原 香織]

全１７巻の８　夢、なんでしょうね、これは。　岳飛と梁山泊の生き残りがカンボジアあたりでゆっくり酒を酌み交わし、語り合う。　　ベトナム高地民の武器でトンファーみたいなのが出てくるけど、これも勝手に作ったんでしょうどうせ

2022/03/16

[さよちゃん]

梁山泊は岳飛のスポンサーになるんですか。なんだかそんな雲行き。今回印象に残ったのは李俊と岳飛の初会談でした。秦容と呼延凌にとっていつまでも楊令が特別であるのが嬉しいです。そして、史進。この長い物語のはじめからいた彼の最期が気になります。最近はもう「今回も生き延びた、良かった」みたいな心境です。韓世忠の南宋水軍がついに梁山泊水軍を攻撃、南ものんびり甘蔗を作っている場合じゃなくなりそう。街作りの方が好きですが、次は戦話になっていきそうですね。

2014/09/20

[as]

甘蔗糖=サトウキビより精製した砂糖の総称。今更ですが調べました。恥ずかしながら今まで甘蔗=果物(蜜柑ぽい物)と思いこんでいました。しかし本巻で一品目で経済に莫大な影響を与える事が明確になり自己矛盾に終止符を打ちました。でも塩、昆布、砂糖って次は酒、煙草じゃないでしょうね(笑) さて岳飛ベトコン化は置いといて個人的に今回の肝は楊令万能説の否定です。楊令の思想に全体的に引っ張られてすぎの感がありましが、これで高所高位より見下ろす超人はいなくなるのではないでしょうか。第一候補だった蕭絃材も迷走気味ですからね。

2014/05/06

[てん]

国づくり平和編はそろそろ終了。あれだけ頑なだった岳飛が、簡単に味方になった。呉用はここまで綿密に考えたのか。岳飛が昔の部下を敵としてぶった切るのは、とても主役とは思えないシーン。タイ、ベトナムの歴史は知らないけど、物語の先を知りたくないから調べない。それにしても、梁山泊軍４万ってのはカネを持ってる割には少ないんじゃないかなぁ。最近人材不足だけど、呼延凌がんばれ。

2014/05/26

[jima]

金、南宋、西夏、梁山泊、そして南の岳飛、秦容、それぞれで話が進んでいく。特に岳飛、秦容会談が先を予感させる。

2014/11/11