内容説明
怨むる莫れ、宝剣、沙に沈みしを。されど我が思い、汝の胸に永遠なり。友が選びしは、風果つる処。ついに完結。
著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年唐津市生まれ。中央大学法学部卒。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を、91年『破軍の星』で柴田錬三郎賞を、2004年『楊家将』で吉川英治文学賞を、06年『水滸伝』全19巻で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
57
全15巻、完読。 いやー、最後の戦いは迫力ありますね。 物語中の人物では茫洋としながらめっぽう強い秦容が一番好きかナ。 岳飛はアホか、と思いながらも、次、岳飛伝全17巻へ2022/01/30
アイゼナハ@灯れ松明の火
35
衝撃のラスト。まだ負けていない。負けていないのに・・・夢が死ぬって、こんなに索漠とした気分になるものなのか。思わず唇を噛み締めてしまいました。2010/10/24
Y2K☮
33
終わってしまった。君に云いたいことがある。そう、君だよ。君がこの作品に出てきた時からずっと見てきた。上手くやってたつもりだろうけど、俺は読むの二回目だから知ってるんだよ。だからやめておけって14巻のレビューに書いたんだ。もちろん本の中身を読者が変えることなどできない。でも君はそれで満足なのか? 君のその行為で一体誰が救われた? 君みたいな人間を二度と出さない為の梁山泊じゃないのか? 何だよ、このやるせなさ。ただただ空虚。岳飛伝? 無理無理。いずれ再読するけどいまは。著者の真意を知りたい。岳飛、また会おう。2018/01/13
うまとら(仕事が多忙のため休止中)
27
水滸伝から数えて33冊目!ようやく終焉?しかし、あのラストは・・・(絶句)。正直、残り30ページまで想像だに出来なかった。ちょっと北方先生!読者の熱をどうしてくれるの~!と騒ぎたい。武松・宣賛の最期は悔しいな~。そういえば、ラストは昔の作品だけど「武王の門」に酷似しているような気がするな~。楊令が菊池武敏、岳飛が今川了俊にダブった。是非、次は抗金を掲げる岳飛伝を読みたい(笑)2011/01/07
すずき
16
★☆☆☆☆ あまりの駄ラストぶりに憤怒が体中を駆け巡った。好漢たちが存分に生き、華々しく散った水滸伝(と楊令伝前半)とは対照的に、本作の連中はしょーもなく生き、何も残さず死ぬ。挙げ句の果てにはジャンプの打ち切りみたいなラスト。宣賛はまあいいとして、武松、花飛鱗、張平の無駄死にぶりは半端ない。楊志、雷横、朱仝、花栄の死に様と比べたらどうよこれ。だいたい楊令だって、宋江&晁蓋の最期に遠く及ばない。水滸伝があればこそ読む人がいるだけの駄作じゃんか。34冊も読ませてこのラストは納得できない。岳飛伝はもう読まん。2011/11/17




