出版社内容情報
定年後の夫婦の形を見つめる、異色の長編小説
大手広告代理店を定年退職、バラ色の第二の人生のはずが、威一郎を待っていたのは、家族との深い溝だった。娘は独立、妻は家を出てしまう。寄る辺なくさまよう威一郎が出会ったのは…。
内容説明
定年退職して始まる本当の孤独。バラ色の第2の人生のはずが、待っていたのは、夫婦関係と親子関係の危機。人生最大の転機をいかに乗り切るか。
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年10月24日、北海道生まれ。札幌医科大学卒業。医学博士。整形外科医のかたわら執筆を始め、65年、『死化粧』で一躍脚光を浴び、70年、『光と影』で第六三回直木賞を受賞。80年、『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第一四回吉川英治文学賞を受賞。2003年、紫綬褒章を受章、第五一回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
129
パッと見た目で内容が判ってしまう、ダサい装丁はもうちょっと何とかならなかったのか。60歳男性、大手広告代理店退職後の生活についての話。子供2人は独立し専業主婦の奥さんからは鬱陶しがられ身の置き場がない。退職前はあれもしようこれもしようと考えていたものの、いざその時になると何も出来ない。取り敢えずの日課は犬の散歩。そのうち奥さんと喧嘩。奥さん出ていく。さあどうしよう。デートクラブに入会だ。若い姉ちゃんと会瀬を重ねる。もちろん体の関係が主な目的だ。あまりにもどうでも良い物語。近い将来の自分の姿を見るようで怖い2023/09/12
あつひめ
61
点訳仲間からお借りして再読。前に読んだ時よりも私が年を重ねたからか?ちょっとばかり威一郎にも同情できる心の余裕が出てきた。何をしようにも空回りしてしまうのも焦りがあるのかもなぁと。それでも、いつの間にか出来上がってしまった家族関係はそう簡単には変えられない。自分が変わらなきゃ。と、私も人ごとだから簡単にこんな事が言えるのかも…とも思う。最近の若い人は、本当に家族を大切にしてるなぁ。生きる優先順位をちゃんとわかっているような気がする。でも、定年退職は新しいスタートなんだよね。暗いことばかりでもないんだよね。2017/06/21
美雀(みすず)
47
60歳で定年退職というのは、まだまだ若すぎるのだろうなぁと思います。大谷威一郎の場合でも例外でなく、奥様からストレスを溜められるし踏んだり蹴ったりの隠居生活。家族の為に今まで頑張ってきた企業戦士も扱われ方は雑過ぎて可哀想と思いますが、自分達の老後もしっかり考えてるのもやはり奥様。女性はやっぱり強いな。小西くん (女性)は人妻W不倫願望なの?失楽園とか愛ルケになっちゃいそうだけど…2014/01/07
ミスターテリ―(飛雲)
41
会社を辞めるとこれほど威厳がなくなるのか、それとも威張りすぎていたのか、退職したとたん、妻から風当たりが強くなり、子どもたちには遠慮するようになり、近づいてくるのは犬だけに、退職した夫が直面するだろうエピソードが面白く読めたが、これが渡辺先生の作品かなと思うぐらインパクトがなかった。デートクラブに登録して、若い女性と出会い、さあこれからと期待しても、なんの進展もなく肩すかし。そして最後は奥さんと上手くやるために自分が変わらなければと決心する夫の姿が、渡辺先生いったいどうしたんだと思ってしまう作品であった。2021/09/30
こよみ
37
前半は面白かったけど最後が都合良すぎ 奥さんも勝手な所あるけど若い女に入れ込むかふつー社会的にはえらい立場なのに何でこんな了見の狭い人間になるんだろう でも一緒にいたいから結婚したのに一緒にいると病気になるって夫婦ってなんなんだろう2014/03/03




