内容説明
遠くへ、さらに遠くへ。革命から、パリから、己の運命から。ミラボーの死により、ルイ十六世が窮地に。国王一家、真夜中の脱出―。
著者等紹介
佐藤賢一[サトウケンイチ]
1968年山形県鶴岡市生まれ。山形大学卒業後、東北大学大学院で西洋史学を専攻。93年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞、99年『王妃の離婚』で第121回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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遥かなる想い
139
5巻はミラボー亡き後、 窮地に陥ったルイ16世が 遂には逃亡を企て、未遂に 終わる様を描く。前巻までの革命側の 視点から、うってかわって ルイ16世視点の展開は 雰囲気が変わって新鮮である。パリの人々が疑心暗鬼に とらわれる中、脱出を図る 王家一族だが…マリーアントワネットの 実家オーストラリアに 脱出することが、何を 意味するのか? 「王」という存在の重さも 意識する…そしてこの後の 展開も示唆する巻だった。 2014/12/06
ヴェネツィア
25
どこまでが史実で、どこからが創作なのかは判然としないのだが、フェルセンの間抜けさが巧みに描かれる。マリー・アントワネットとの不実があったにせよ、なかったにせよ、彼は所詮はフランスでの革命の趨勢には無関係なスエーデンの貴公子。あんなものなのかも知れない。2012/02/01
朝比奈さん
21
ルイ16世逃亡失敗。フェルセンって宝塚とかだとヒーロー扱いだけど、世の体勢的にはダメダメな残念な奴なんだよね。舞台で男前フェルセンみるといつも不思議な気持ちになります。三頭派とロベピの対立が鮮明になってきた。2017/11/16
あおさわ
20
パリから逃亡する国王一家。しかし入念な準備をしたはずなのに、数々のトラブルで遅れが重なっていきます。国王視点もありますが、フェルゼンが無能すぎて苦笑。そして優越感を感じる夫wルイ16世の人間臭さ好きです。父の自覚と国王の自覚とを両方持っている人でした。平時ならいい王様です。しかしこの逃亡劇、当事者たちの意識のなさに驚きです。フランスにサムライはおらんのか!国王逃亡というニュースは、国民の怒りを燃え上がらせてしまいました。この時逃げなければ、もしくは逃亡していたら。歴史はどうなっていたでしょうか。2013/10/29
CCC
18
ルイ16世、無能ではないがKYだった説2014/05/01
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