内容説明
昭和の戯作者、京極夏彦による全篇絵入り滑稽本。赤塚不二夫、秋本治とのコラボレーションも実現。
著者等紹介
京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963年生まれ。小説家、意匠家。世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員。全日本妖怪推進委員会肝煎。関東水木会会員。「怪談之怪」発起人。古典遊戯研究会紙舞会員。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞長編部門、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞受賞。04年『後巷説百物語』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
87
くだらないと言ってしまえばそこまでなのですが、それなりに面白いです。単なるパロディに終わらせず、本文の組み方やフォントを変えたりする遊び心が伺えました。イラストを描いた漫画家も豪華な方々。まさかの赤塚不二夫さんとのコラボが凄いなと。でも総じては内容はあってないようなものであるというのが正直なところです。2017/07/02
PSV
42
ある意味裏百鬼夜行シリーズ(どすこいと並列)。南極はなんかもう、怪の類いだと思う。完全にギャグに傾倒、というか開き直り、自分の書きたいことだけ書きなぐった感が清々しくて、でも受け入れられない人にはとことんダメなんだなぁ、と思いつつtも、とっても楽しく読ませてもらいましたでげす。まあつまり「この世に不思議なことなどはないのだよ」、たとえ出版社の枠を超えたとしても(笑) ★★★★☆ 『毒マッスル海胆(うに)ばーさん用米糠(こめぬか)盗る』…最高に最低だ。2012/06/13
Yuna Ioki☆
33
509-140-10 面白くないこともないが、私が京極夏彦に求めている物ではない。。。色々な引き出しがあるのはわかったから、京極堂シリーズや怪談系を読みたい。。。。2014/04/21
勇波
32
だっー、なんか疲れた。。「どすこい」は結構テンポよく読めたんだけどなあ。結局『こち亀』と『バカボン』しか印象に残らなかったね★2015/06/27
MarsAttacks!
18
ほめ言葉で、実にくだらない本当にくだらない、京極さんが描くギャグ小説を堪能しました。「こち亀」とのコラボ小説は読んだ事がありましたが、赤塚キャラとのコラボも面白かったし、実在の作家さん達を誇張したキャラや、京極さんらしい薀蓄とその考察が面白かった。確かにハードボイルドに、幽霊が出たら凄い事になりますね。2011/06/08