芙蓉の干城

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芙蓉の干城

  • 松井 今朝子【著】
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 集英社(2018/12発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087711707
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

昭和八年、東京。
江戸歌舞伎の大作者、三代目桜木治助の孫でありながら現在は早稲田大学に奉職する桜木治郎は、その知識と確かな審美眼で歌舞伎役者や裏方から厚い信頼を集めていた。
四月。築地小劇場で女優となった親戚の娘・澪子の行く末を案じる実家からの懇願により、木挽座で陸軍軍人・磯田との見合いの席が設けられる。舞台では歌舞伎界の「女帝」荻野沢之丞が見事に舞う中、澪子は真向いの席の男女に、ある違和感を抱いた。
翌日、木挽座そばで男女の惨殺死体が発見される。遺体は右翼結社「征西会」大幹部・小宮山正憲と芸妓の照世美だった。二人が最後に目撃された木挽座を捜索するため、治郎は警察から協力を要請され、事件に巻き込まれていく。
澪子もまた、自身が目撃した二人の奇妙な様子を治郎と磯田に打ち明け、それぞれの立場から事件の真相に迫っていくことに――。
戦争へと歴史の歯車が大きく動いた昭和八年を鮮烈に描き出す、圧巻の歌舞伎ミステリー!

【著者略歴】
松井今朝子 まつい・けさこ
1953年京都市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了。
歌舞伎の企画制作に携わった後、故・武智鉄二氏に師事し、歌舞伎の脚色・演出を手掛ける。
1997年『東洲しゃらくさし』で小説デビュー。同年『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、2007年『吉原手引き草』で直木賞を受賞。
『師父の遺言』『縁は異なもの 麹町常楽庵 月並の記』『料理通異聞』など著書多数。

松井 今朝子[マツイ ケサコ]
著・文・その他

内容説明

歌舞伎の殿堂・木挽座の間近で男女の惨殺死体発見!難事件に挑むのは、江戸歌舞伎作者の末裔、桜木治郎。日中戦争の足音が忍び寄る昭和八年。さまざまな欲望がもつれ合う東京を舞台に、男女の不可解な行動と関係性が明らかになる時、人間の深奥に潜んだ哀しい真実が浮かびあがる。圧巻の劇場×時代ミステリー誕生!

著者等紹介

松井今朝子[マツイケサコ]
1953年、京都市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了。歌舞伎の企画制作に携わった後、故・武智鉄二氏に師事し歌舞伎の脚色・演出を手がける。1997年『東洲しゃらくさし』で小説デビュー。同年『仲蔵狂乱』で第8回時代小説大賞、2007年『吉原手引草』で第137回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いつでも母さん

184
シリーズものとは知らずにタイトルとカバーに惹かれ手にする。木挽座(歌舞伎座)で起きた事件を大学講師・桜木治郎が縁あってその謎を解く・・ん~ん、奴があまりに哀しかないかい?結果、上に立つ者の『覚悟』を知ったとて、それで奴が浮かばれるか?きな臭い世相と相まって歌舞伎の世界をちょっとのぞいた感じだった。2019/01/31

starbro

166
松井 今朝子は、新作中心に読んでいる作家です。「壺中の回廊」の続編とのことですが、「壺中の回廊」は読んでいません。本書は、昭和初期の歌舞伎時代ミステリでした。木挽座(歌舞伎座)に縁があることもあり、親近感を持ちながら、読みました。2018/12/28

🐾Yoko Omoto🐾

147
諸外国への様々な対抗心が戦争へと舵を切らせていく激動の昭和初期。華やかな歌舞伎界の舞台裏で謎の連続殺人事件が起こり、一座とは懇意の大学教授が真相を追うシリーズ2作目。軍事色は日増しに色濃くなり、巷では極端な思想の対立が激化、人の心には余裕が無くなり、非道なるほどに力を持ち財を成せる。そんな混沌とした時代背景が丁寧に描写され、ミステリとして事件の真相に見事に生かされた作品だった。「人は概ね情で動き、情に流されて人を守る干城となる」何が正しくて何が間違っているのか、それすらも曖昧なこの時代が余りにも悲しい。2019/06/06

初美マリン

99
歌舞伎の世界での殺人事件と戦争前のきな臭くなり始めた頃の日本。名優というもの、国を守るというものどちらも真っ只中にあると見えないものでしょう。2019/02/12

のぶ

79
「壺中の回廊」の続編と知らずに読み始めたので、心配な部分があったが十分に楽しめた。昭和初期の時代。木挽座そばで男女の惨殺死体が発見される。遺体は右翼結社と関係する人物だと判明する。桜木治郎は警察から協力を要請され、事件に巻き込まれていく。歌舞伎のスタッフからも死者が出て事件は混迷を深めていく。梨園を舞台にしたミステリーというのが自分には目新しく、楽しく読む進めることができた。ただ、前作を読んでいないので、桜木治郎のプロフールとか分からず、もどかしい面も残った。早々に「壺中の回廊」を読んでみようと思う。2019/01/03

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