わたしを庇わないで

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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087700572
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

100万部読まれてほしい、史上最高のデブ小説!
九段理江さん(小説家)

この一年で読んだ小説の中で、一番好きかもしれない。
ラランド・ニシダさん(お笑い芸人)

あなたは人に「デブ」と言えますか?
欺瞞の薄皮をぴりりと剥ぎとる、
笑いと皮肉てんこ盛りの、傑作中編小説集!

三國造船で働く安井は、職場の人たちを「サンゾウ」と一括りにし、直視せぬようやり過ごしてきた。労働組合からの要請を受け、改めて個々のサンゾウを観察し始めるが……。
――「世紀の善人」

小学校を卒業した望は、友人とディズニーランドに行く計画を立てたが、自分の顔が嫌いで乗り気になれない。「奇跡の一枚」を目にしたことで、自意識が変わり……。
――「小人二十面相」

タナマル水産の広報部員として働くアヤノは、自他ともに認める「デブ」である。担当する食べ歩き企画で、その食べっぷりと自虐ネタが「おもしろい」と話題になり……。
――「わたしを庇わないで」

【著者略歴】
石田夏穂(いしだ・かほ)
1991年埼玉県生まれ、現在東京都在住。東京工業大学工学部卒。2020年に「その周囲、五十八センチ」で大阪女性文芸賞受賞。2021年に「我が友、スミス」が、第45回すばる文学賞佳作、第166回芥川賞候補作となる。2022 年「ケチる貴方」が第44回野間文芸新人賞候補に。2023年「我が手の太陽」が第169回芥川賞候補、第45回野間文芸新人賞候補となる。他の著作に『黄金比の縁』『冷ややかな悪魔』『緑十字のエース』『ノーメイク鑑定士』等。


【目次】

内容説明

三國造船で働く安井は、職場の人たちを「サンゾウ」と一括りにし、直視せぬようやり過ごしてきた。労働組合からの要請を受け、改めて個々のサンゾウを観察し始めるが…。―「世紀の善人」。小学校を卒業した望は、友人とディズニーランドに行く計画を立てたが、自分の顔が嫌いで乗り気になれない。「奇跡の一枚」を目にしたことで、自意識が変わり…。―「小人二十面相」。タナマル水産の広報部員として働くアヤノは、自他ともに認める「デブ」である。担当する食べ歩き企画で、その食べっぷりと自虐ネタが「おもしろい」と話題になり…。―「わたしを庇わないで」。欺瞞の薄皮をぴりりと剥ぎとる、石田文学の真骨頂!

著者等紹介

石田夏穂[イシダカホ]
1991年、埼玉県生まれ。2021年「我が友、スミス」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

225
石田 夏穂、4作目です。本書は、ユーモラスでシニカルな短編集、どの作品も好いですが、オススメは「世紀の善人」です。著者は、芥川賞を受賞していませんが、売れる作家へと進化しています。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/watakaba/2026/07/17

hiace9000

145
今流行りの「世相切りフリップ芸人」もおそらく唸る笑いのセンス!絶好調の石田諧謔&ペーソスが冴えまくる。未だ世に遍くジェンダーギャップやルッキズムへの対抗を”自界叛逆”的角度から痛烈に描く―想定外別解の衝撃的笑撃に完全に撃ち抜かれる今作。いつの間にやら、わたし自身もコンプラ帝国の国民として心優しき偽善主義の御旗の下に集い、麗しき欺瞞の衣を纏っていたのか…と見透かされた恥ずかしさとともに「人間の本質」を思い知らされる。中編三編はどれもイケるが、やはり真っ向勝負の表題作は秀逸。「嗤いを笑う」唯一無二の石田文芸!2026/07/04

いつでも母さん

139
お初だと思ったら、読んだことがある作家さんだった。独特な感性というか・・タイトルが気になって手にした。笑われるのもいや、かと言って面と向かって指摘されるのもいや(私はね。まぁ、相手にも寄るけれど)かつて「瘦せたらイイ女なんだけどなぁ」と言われたことがある身としては、第一印象は見た目とは自覚してるが、勝負はそこじゃない(誰と勝負する?)って『デブ』と共存して生きてきたのだ。庇われているかなアヤノさん。本人の意図しないことで、評価されるのは苦しい、あんまりだ・・よね。そして、ラストの涙は私にはとてもにがい。2026/07/22

うっちー

103
初読み作家。独特の感性が面白かった2026/08/03

たま

100
「世紀の善人」「小人二十面相」「わたしを庇わないで」3篇の中編小説集。「小人二十面相」と「わたしを庇わないで」はデビュー以来ルッキズム問題にジャブを繰り出している石田さんが、ルッキズムを正面から分析しいろんな角度から滅多打ちにしていて面白い。「世紀の善人」は男性大多数の職場でのその生態記録。こういう職場で働いたことはないが、政府の審議会や委員会で中高年男性ばかり並ぶ(ごく少数派手な女も)映像を見ると、「サンゾウ」と一緒くたで扱われるのも分かる。造船会社と言うのも良い。これも面白かった。2026/09/11

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