夜の恩寵

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夜の恩寵

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087700114
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

夢のなかで生まれたものは、夢のなかに還っていく。

「カリスマ」をテーマに描き出される五つの物語。

故郷の父親からの電話で三年ぶりに帰った俺を待っていたのは、相変わらず若々しい継母の姿だったが――(「神馬に乗る女」)。他、夢見の力(予知夢)がある祖母をもつ未千が、二十一歳の誕生日に高熱に浮かされて以降、それまで見ることのなかった夢を見るようになる「胡蝶」や、「夢見る家族」「金の糸」「夢の子ども」の全五篇が奏でる、夢をめぐる妖しくも美しい不思議な物語。

その問いに答えてはいけない。決して。

夢か、うつつか、それとも――。

【著者略歴】
三浦しをん(みうら・しをん)1976年東京都生まれ。2000年に『格闘する者に○』でデビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、12年『舟を編む』で本屋大賞受賞。『あの家に暮らす四人の女』(織田作之助賞)、『ののはな通信』(島清恋愛文学賞・河合隼雄物語賞)、『愛なき世界』(日本植物学会賞特別賞)、『墨のゆらめき』『ゆびさきに魔法』等著書多数。『のっけから失礼します』『マナーはいらない 小説の書きかた講座』『しんがりで寝ています』等エッセイも多い。


【目次】

内容説明

「カリスマ」をテーマに描き出される五つの物語。故郷の父親からの電話で三年ぶりに帰った俺を待っていたのは、相変わらず若々しい継母の姿だったが―(「神馬に乗る女」)。夢見の力(予知夢)がある祖母をもつ未千が、二十一歳の誕生日に高熱に浮かされて以降、それまで見ることのなかった夢を見るようになる「胡蝶」他、「夢見る家族」「金の糸」「夢の子ども」の全五篇が奏でるのは、夢をめぐる妖しくも美しい不思議な物語。

著者等紹介

三浦しをん[ミウラシヲン]
1976年東京都生まれ。2000年に『格闘する者に○』でデビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、12年『舟を編む』で本屋大賞受賞。『あの家に暮らす四人の女』(織田作之助賞)、『ののはな通信』(島清恋愛文学賞・河合隼雄物語賞)、『愛なき世界』(日本植物学会賞特別賞)等著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

shio

36
神が乗り移る美しい義母、予知夢を見る力がある一族。夢の中で子どもを産み、育てる夫婦。生まれた子どもは、現実の世界にちゃんと存在して、親を異端視しながら生きている。学童に通ったり、高校でバンドを始めたり…!?突拍子もない、けれど妙な信憑性を帯びる出来事。人のもつ神秘的な力を無視しきれない。不思議だけど頭のどこかで肯定してしまう。気づけば導かれるように読み進めていた。このまま受け止めていいのか?あぁなんかちょっと怖いな。夢と現実がひと続きになる、こんな不思議な感覚は初めてで、のめり込むように読みました!2026/05/13

イオちゃん

25
2つの物語が軸で、それぞれに連作の話がある構成。①夢見の一族、祖母から力を受け継ぎ、夢の中で出産する未千。夢の中でワンオペで育児。現実に戻り会社と家事。一体どうなるんだろうと思っていたら、何と夢を現実にし、更なる事実が判明する。②継母と距離を置きたい輝久の話も、意外な事実(現実?)が隠されていた。30以上年の離れた弟、六実の「金の糸」が青春ぽくて良かった。六実は、素直にそのまま何も知らずに生きて欲しい。2026/07/02

トロピカ

14
友人が貸してくれた。短時間で読める内容。久しぶりの三浦しをんさんはゾワゾワ系だった。正直に言ってしまうと気持ち悪かった。こういうの好きな人は好きなんだろうな。自分はかなり苦手だったけどゴンゾーの話だけは唯一の救い……と思いきやムツミは結局そっちに結びつくんかいとガクッとなった。自分と違い勘の良い読者は途中で気づくんだろうな。読む前はなるべく内容を知りたくないのでレビューや書評を一切見ない派だけど、こういう親子間でどうこうの内容だと知っていたら読まなかったなあ。思いのほか後味が悪く口直しを探してしまう。2026/07/08

ほんメモ(S.U.)

14
「カリスマ」をテーマにした連作短編集ということでしたが、カリスマというか霊媒や予知夢などが題材なので、全体的にちょっとホラーみのある作品集でした。作品たちが繋がっていたり繋がっていなかったりと、連作短編集ならではの楽しみ方もできてお得感のある一冊。恩寵という言葉の意味を調べてみると「神や君主といった絶対的な存在から受ける、身分不相応な深い恵みや慈しみのこと」とのこと。なるほど。バンドマンが主人公の『金の糸』が、三浦しをんさんっぽくて好きな作品でした。そして、そのあとの『夢の子ども』を読んだ時の衝撃たるや。2026/06/30

じぇりい

12
読み終わって改めて恩寵の意味を引いてみた。夢と現実の狭間で彼らが受け取った恵みとは一体なんだったのだろう。不思議で妖しくて目が離せない。これは夢なんだと思いながら見る夢から目覚めてホッとした感じに似ている。2026/06/28

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