百日と無限の夜

個数:
電子版価格
¥2,420
  • 電子版あり

百日と無限の夜

  • ウェブストアに39冊在庫がございます。(2026年01月11日 23時57分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6変判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087700107
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

初めて知るのだが、母体の内部は、らせんだ。
拗れて考えて、愛して爆発して、無限へ手をのばす。
らせんだ。凄い。
――古川日出男

女の体の全てがここにある。
自身の胎内めぐりの旅に出た女と共に
私たちにも闇の先の光が降ってくる。
これは生まれ直しの物語だ。
――中村佑子

第一子の妊娠中、切迫早産で急遽入院を余儀なくされた「わたし」。
医師からは「三か月は出られない」という衝撃の事実を聞かされる。妊娠7ヵ月で子宮口がひらくとは、それほどの重症なのだった。
生業とする書き仕事や日常の営みを奪われ、ただすべての時間を横になって過ごす日々の中、
ある晩ひとりの女が「わたし」のもとを訪れる。彼女こそ、能作品『墨田川』に登場する女物狂い・班女。
人攫いに遭い子を失った班女を案内人に、中世・京の都から駆け込み寺、若狭のお水送り、海辺の産小屋へと、「わたし」と班女の時空を超えた道行きは続き……。

切迫早産での入院中の日々の詳細と、
子産みと生命にまつわる夢幻の地獄めぐりを編み上げた、
かつてない出産幻想文学。


【著者略歴】
谷崎由依(たにざき・ゆい)
1978年、福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。2007年「舞い落ちる村」で第104回文學界新人賞受賞。19年『鏡のなかのアジア』で第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。近畿大学文芸学部准教授。小説のほか、英語圏小説の翻訳を手がける。その他の著書に『舞い落ちる村』『囚われの島』『藁の王』『遠の眠りの』、訳書にジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』、コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』、ノヴァイオレット・ブラワヨ『あたらしい名前』など。


【目次】

内容説明

ほんの百日、されど百日。それだけ待てば、赤ん坊が手に入る―。第一子の妊娠中、切迫早産で急遽入院を余儀なくされた「わたし」。医師からは「三ヵ月は出られない」という衝撃の事実を聞かされる。妊娠7ヵ月で子宮口がひらくとは、それほどの重症なのだった。生業とする書き仕事や日常の営みを奪われ、ただすべての時間を横になって過ごす日々の中、ある晩ひとりの女が「わたし」のもとを訪れる。彼女こそ、能『隅田川』に登場する女物狂い。人攫いに遭い子を失った彼女を案内人に、中世・京の都から駆け込み寺、若狭のお水送り、海辺の産小屋へと、「わたし」と“班女”の時空を超えた道行きは続き…。切迫早産での入院中の日々の詳細と、子産みと生命にまつわる夢幻の地獄めぐりを編み上げた、かつてない出産幻想文学。

著者等紹介

谷崎由依[タニザキユイ]
1978年、福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。2007年「舞い落ちる村」で第一〇四回文學界新人賞受賞。19年『鏡のなかのアジア』で第六九回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。近畿大学文芸学部准教授。小説執筆のほか、英語圏小説の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

52
小説としてはかなり奇妙な話で、野原自身の不妊治療から出産、育児までが時間を前後しながら描かれているのだが、それとは別に、彼女の幻想がはさみ込まれている。入院後しばしば野原は幻想を見る。最初の頃の女の髪などの悪夢めいた幻想は、やがて能に登場する「班女はんじょ」へと移行し、班女の物語の中に現代の京都に生きる野原が入り込み、胎児喪失の気配を喚起しては野原を不安に駆り立てる。こういった幻想は自己と他者、過去と現在の交錯だけでなく、野原の故郷福井県で行われている「お水送り」神事から派生してジェンダー間の問題まで⇒2025/12/30

kieth文

21
女だけが持つ身体のしくみと母性の赤裸々な独白。男性女性の性を超えて、さまざまな生と死の境が子宮であり、胎内だった。 著者自身の切迫早産の経験を赤裸々に描きつつ、子供を持つ事の希望と失う恐怖にも似た不安を夢の中で異世界を描きながら伝えていく。タラレバや苦情を歯に衣着せぬ語り口で吐露する文言はある意味正直で、そこが面白くもあった。2025/10/20

信兵衛

18
“出産幻想文学”と言われれば、確かにそのとおりだと言うほかありません。 いろいろと考え、感じるところもありますが、面白いかと問われれば、う~んと唸ってしまう。所詮、男性である私は部外者かと思ってしまうのです。2025/11/10

コンチャン

12
妊娠7か月を迎えて受けた検診で異常がみつかり緊急入院することになった主人公の姿を追う作品です。幻想文学、というジャンルなのかな?結構難しい内容でしたね。2025/11/24

鳩羽

5
二十六週の検診で子宮口が開いてしまい切迫早産だと言われた「私」は、子供のためにその後三ヶ月に渡る入院の日々を送ることになる。暗い水が浸食する世界では、老婆が子どもを狙っており…。現実的な切迫早産の説明と、幻想的な女体と女の出産の歴史の暗喩のような世界が切れ目なく描かれて、やがて生まれた後の幼児のときの子育ての描写も入り混じり、とても分かりにくい話。でも読みやすさもあって、子を産むこと、の不自由や、不健康といった連綿と続く不のイメージが今の世にも繋がっているのだった。2025/11/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22847453
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品