13月のカレンダー

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087700091
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

勤めていたバイオ企業を辞職した侑平は、父方の祖父母がかつて住んでいた愛媛県松山市の空き家を訪れていた。両親が離婚し、祖父母が亡くなって以来疎遠だった父から連絡があり実家を売ると言う。身勝手な父に反発を覚えたが、15年ぶりにその家に足を踏み入れた侑平は、祖父の書斎の机に積み上げてあった書類の中から、十三月まである不思議なカレンダーと脳腫瘍で余命いくばくもない祖母の病状を綴った大学ノートを見つける。その中に「寿賀子、『十三月はあったのよ』という」と書かれた一文が。祖母を知る関係者と接するうちに、導かれるように広島の地へと辿り着き、自らのルーツを知ることになり……。
太平洋戦争終結から80年。愚かな戦争の記憶を継承する、至高の大河小説。

【著者略歴】
宇佐美まこと(うさみ・まこと)
一九五七年、愛媛県生まれ。二〇〇六年「るんびにの子供」で第一回『幽』怪談文学賞〈短編部門〉大賞を受賞。一七年『愚者の毒』で第七〇回日本推理作家協会賞
〈長編及び連作短編集部門〉を受賞。二〇年『展望塔のラプンツェル』で第三三回山本周五郎賞候補、同年『ボニン浄土』で第二三回、二四年『誰かがジョーカーをひく』で第二七回大藪春彦賞候補に。他の著書に『熟れた月』『骨を弔う』『羊は安らかに草を食み』『夢伝い』『月の光の届く距離』『その時鐘は鳴り響く』『謎は花に埋もれて』など。


【目次】

内容説明

両親の離婚以来、疎遠だった父方の亡き祖父母の空き家相続を持ちかけられた侑平は、15年ぶりに松山の地を踏んだ。そして祖父の書斎にあった書類の中から、13月まである不思議なカレンダーと、脳腫瘍を患った祖母の病状を綴った大学ノートを見つける。読み進めるうち、侑平は祖父母のことを何も知らなかったという事実に消沈し、さらに祖母が広島出身で、その兄は原爆で亡くなっていたということを近所の人から初めて知らされる。2人を知る関係者に会うため広島へと赴いた侑平。そこで語られた、原爆投下前後の真実とは―。

著者等紹介

宇佐美まこと[ウサミマコト]
1957年、愛媛県生まれ。2006年「るんびにの子供」で第一回『幽』怪談文学賞〈短編部門〉大賞を受賞。17年『愚者の毒』で第七〇回日本推理作家協会賞〈長編及び連作短編集部門〉を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

67
不思議なタイトルが気になって読み進めたが、それにまつわるストーリーよりも、原爆投下時の広島での描写に心を動かされた。多く人が犠牲になった惨劇だが、8月6日のボーダーでその人の運命が決まってしまう不条理がやり切れない。原爆によって失われたのは、生きていた命だけではなく、生き続けなければならない人生でもある。生き残った人も被爆者としての差別を乗り越えなければならない。月並だが改めて核兵器の使用は絶対悪だという気持ちが刻まれた。2025/08/05

itica

65
疎遠になっていた祖父母の家には今はだれも住んでいない。父からその家を相続するように言われた侑平は、ふと思い立ち訪れることに。そうして知ることになった祖母と原爆の関わり。一瞬にしてすべてを焼き尽くす威力だけではない。見た目では分からなくとも徐々に体内を蝕む原爆の恐ろしさに震える。謂われなき差別を受ける被爆者と遺族の苦しみも、私の想像を遥かに超えているだろう。核兵器が未来永劫使われないことを祈るばかりだ。 2025/08/11

ごみごみ

49
8月6日の朝、TV番組に映し出された原爆ドームを見て、その日が何の日か忘れていたことに気付きハッとした。そして偶然にも図書館から受取可のメールが来ていたのがこの作品。太平洋戦争終結から間もなく80年。あの日、一瞬の閃光に命を奪われた人、生死の境を彷徨った人、いわれのない差別を受けた人、罪悪感を抱え続けた人・・当事者でなければ持ち得ない感情が、戦争を知らない私の胸にグサリと刺さる。決して風化させてはならない記憶。二度と過ちを繰り返さないために。そして今、自分の命がここにあることを奇跡と思わずにいられない。2025/08/08

akiᵕ̈

29
罪のないたくさんの未来ある尊い命を奪った戦争という悲劇を知る為にも、二度と繰り返さない為にも、今この時期に読むに相応しい今作。科学者になりたく研究に没頭し、周りとの関わりを持たずに来た侑平は会社を辞め、その頃父から祖父母の実家の相続を持ちかけられ、その地である松山を訪れる事に。そこで、幼い頃の記憶しか無い大好きだった祖父母に起きていた衝撃の出来事を知る事となる。被爆した人たちにどれ程の深い爪痕を残したのか、そこに人生を翻弄された苦悩が切ない。そんな中にあって奇跡が繋ぐ不思議なご縁は宇佐美さんらしいラスト。2025/07/26

さこぽん

25
広島の原爆投下を巡る奇跡の物語。余命幾ばくもない妻のために作った13月のカレンダーが奇跡を起こす。夫婦愛や主人公が自分をとり戻していく姿に胸を打たれる。広島の惨状はほんの80年前に起こったこととは思えないくらい悲惨なもので、怖かった。もうすぐ戦争体験者がいなくなるけど、風化させてはいけない。自分に何ができるのか、考える機会になった。2025/08/16

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