出版社内容情報
長谷川時雨 中本たか子 五島美代子 中村汀女 上田芳江 瀬戸内晴美 吉野製 藤原てい 田辺聖子 河野多惠子 大庭みな子 石牟礼道子 吉原幸子 壺井栄 高橋揆一郎 竹西寛子 司修 一ノ瀬綾 冬敏之 寺山修司 三木卓 小沢信男 向田邦子 阿部牧郎、鄭承博 竹西寛子
内容説明
どの家にも学校にも職場にも駅にも田畑にも戦争の空気が漂っていた時代。女性、子供、捕虜の視点で描かれる、それぞれの戦争の日常。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
9
10月の集英社文庫新刊。[戦争と文学]の文庫版10巻の4は“女性たちの戦争”。但し、半分量は子ども、或いは外国人を主題とした作品(全編が満州事変に始まる先の大戦を主題とし、女性題材のものは書き手も全て女性)、つまりは「戦争の周縁の存在とみなされていたもの」が通しテーマになっているわけだ。寂聴さんの品位を欠く小説にはウンザリするも、それ以外は選が練れている。本当に名作揃いの中で敢えて申せば、日中戦争本格化の頃の本土の遊廓を舞台とした上田芳江『焔の女』が白眉。当時の廓の雰囲気が、鮮明な描写で迫ってくる。2019/11/25
Ayakankoku
7
厚みがあり読むのに時間がかかってしまった。最後の捕虜の話の作品が一番印象的だった。2024/11/23
NewHeadland
0
メモ 三木卓 鶸2024/08/26